Look on the Bright Side of Things

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ノイキャンイヤホン WF-1000XM4

2月に有線イヤホンのartio CR-M1を買って以来、スマホにつないで通勤中に広がりのある、良好な聴き心地を堪能してはいたのだが、元々ワイヤレスに慣れきっていたこともあって、段々と有線の煩わしさが我慢できなくなってきていた。

anderson-s.hatenablog.com最初のうち、CR-M1はBluetoothレシーバーを介して使っていたのだが、AptXの音質では物足りなくなってしまってスマホと直接接続して使い出すようになった。音質がとても良いのはいいが、今の気分じゃないトラックをスキップする際にもいちいちスマホをポケットから取り出して、ロックを解除して、スキップボタンをタップしないといけない。面倒くさい。

筐体がアルミで重く感じる(14.9g)し、耳掛け式のワイヤーがメガネのツルとマスクの紐と絡んだりしてかなり鬱陶しく、そして通勤中にコンビニに立ち寄った際などは、いちいち耳から離して店員さんと会話して、用が済んだらまた耳に装着し直す、というのがとても煩わしい。

かと言って、Bluetoothレシーバーや、CR-M1以前に使っていた、つい二年前に買ったばかりのWi-C600Nに戻りたくはなかった。CR-M1を有線でXperia本体につないだときの高音質に慣れてしまって、AptXではもう満足できなくなってしまっていた。

どうしたものかなと悩んでいたらソニーが新作TWS(True Wireless Sound)イヤホンをリリースするという。紹介記事を見たところ、高音質、高性能ノイキャン、高利便性を謳っており、一発で虜になってしまって、33,000円という価格に逡巡したけれどもAmazonで予約をポチってしまった。

 予約の際に配達時間帯が指定できない状態になってて、発売日を二日過ぎても受け取れずにヤキモキさせられた。昨今はSNSとかで他人の状況が見れるから、なんで俺はまだ受け取れていないんだ、というのがわかってしまってジリジリさせられてしまう。

 

ノイキャン機器はこれで6代目になる。2008年にMDR-NC32NXを買って以来、営々と乗り換えてきた。

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WF-1000XM4はLDACでの高音質再生が可能であり、それに高性能のノイキャンが載ってくるわけで、装着して音楽を流すともう別世界。なかなかいい音をしている。

面白かったのがイヤーチップの遮蔽具合をスマホの専用アプリで調べる機能。CR-M1で苦労したイヤーチップの選定もラクラク可能。実際にアプリを使ってイヤーチップを選定してみたところ、従来はずっとMサイズで通していたのに、それだと音漏れしてまっせ、Lサイズにしなはれとのご託宣。自分の耳穴のサイズなんて、実際にはよくわかんないので、こうやって測定してくれるのはとてもありがたい。

少し聴き込んでみたところ、音質はCR-M1に引けを全く取らないが、ドラムの音などにくぐもりを感じる。そして流石に音場の広がりでは負けてる。CR-M1に比べれば抜けるような感じはなく、閉塞感がある。ただ、360 Rearty Audioを視聴してみるとCR-M1 以上の音の広がりと開放感を感じることができた。しかし対応サービスが少なく、手軽に視聴できるAmazon Musicではイヤホンでの視聴に対応してくれていない。なんとかしてほしい感じ。

実際に通勤時に使用してノイキャンの具合を確認してみると、人の声などはほぼほぼ気にならない。コロナ禍のさなかにおいても電車内で大声で話すアホはおるわけだが、気になりにくいレベルまでカットしてくれていた。強力なノイキャン特有の圧迫感もなくて楽。イヤホンをセットしてから、ノイキャンをオンにするとそれまで聞こえていた音がなくなって一気に静寂が訪れ、別世界にログインしたかのような感覚になるのが楽しい。

LDAC接続は高ビットレート固定だと雑踏や電車内では音が切れやすい。周囲の状況によって適切なビットレートをチョイスしてくれる自動モードにしておいたほうが無難。ビットレートが少し下がってもいい音してる。よほど集中して聴き込まないと違いがわからんし。

音質を補強、拡張してくれるDSEE Extreme(最大96kHz/24bit相当まで拡張)がイヤホンに搭載されているけれども、接続しているXperia 1 Ⅱ側に上位バージョンのUltimate(最大192kHz/32bit相当まで拡張)が搭載されているため、そちらのみ使ってイヤホン側はオフにしている。スマホ側で演算させたほうが、イヤホンのバッテリーの持ちも若干良くなるだろうし。

風ノイズを低減する機能をオンにしておくと、ノイキャンが苦手な風の音をほぼシャットアウトしてくれる。風が吹いてるのにその音がしないという、奇妙な体験ができる。

あと、驚いたのはノイズキャンセリングのおかげなのか、イヤーチップが優れているのか、カナルタイプのイヤホンで外出して聴く際に邪魔になる、自分の足音が殆ど聞こえてこない。おかげで今までよりもずっと音楽に浸ることができる。これはとてもいい。

外音を取り込みできるアンビエントサウンドモードも若干の不自然さはあるものの、使用感に問題はなく、装着したまま普通に会話できる。

 

実にいい買い物をした。あとは失くさないように気をつけたい。なくしたら大ショックやろうな。

 

2021.7.7追記:アプリのすすめるままに遮音性の高いLサイズのイヤーピースを使っていたが、どうも耳穴のサイズにマッチしておらず、痛みを感じるためにMサイズに変えてみたものの、肝心の遮音性についてはアプリが指摘する通り、密着に欠けるためにノイキャンが十全に行われない。

どうしたものかと色々検索してみると、SednaEarfit Crystal というものが良いそうなので取り寄せて装着してみたところ、これが実に良かった。アダプターなどを介さずとも本体のステムにピッタリと嵌め込めて抜けることもないし、アプリでの判定でも密着性に問題なく、ノイキャンも充分に効いている。そして音質も純正品に引けを取らない。

肝心の装着感も吸い付くようにフィットしてストレスを感じない。

ラインナップがいくつかあるが、特にTWS用のものを選ばなくてもケースにちゃんと収まって充電もできる。