Look on the Bright Side of Things

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Ghost of Tsushima

しばらく前にセールで購入していたPS4ソフト「ゴーストオブツシマ」をクリアした。オープンワールドのアクションゲームとして概ね良作。システム面にほぼほぼストレスがなく、戦闘もまあまあ楽しい。ドラマも良くできている。日本語音声でクリア後に英語版も試しているが、このソフトに限っては海外での制作だというのに日本語ローカライズ版が決定版だと思う。それほどローカライズの出来が良い。

ただ、俺的には主人公の声を充てている中井和哉氏に不満を感じる。往年の時代劇の名優たちのように、喉ではなく腹に力を込めてほしいのよね。英語版の主人公を外見・声ともに担当しているダイスケ・ツジ氏のほうがいい声出せてる。

カウンターパートのゆな役・水野ゆふ氏が実にいい演技しているだけにとても残念。

ゲーム内容ついては、殺戮が多すぎてげんなりしてくるのと、サイドストーリーに救いのないものが多すぎて疲れてしまうのが難。救出に向かったらすでに子どもが殺されていたとかはやめてほしかった。

探索できるダンジョンなどはなくて、申し訳程度のアスレチックがあるぐらいなのも、ゲームを単調にしている。制作元であるサッカーパンチの前作である「InFamous」もそんな感じで息抜きさせるのが下手なのかもしれない。

InFamous」同様、プレイスタイルを善悪どちらかに統一しなければならないのかなと思ってたらそんなことはなくて、暗殺も辞さない「冥人」としてのプレイを続けてもペナルティはない。なので俺は「冥人」稼業に勤しむことにして、前哨基地などを攻略する際は誰にも気づかれないまま全滅させるのが楽しい。最後の一人だけ残しておいて、そいつにだけは姿を表してから始末するのも一興。

鎌倉時代後期なのに腰に打刀を挿している時点で、時代考証を突っ込むのは野暮で、時代劇としてみれば、全然許容範囲で、違和感を感じない。

アクションにおける所作は日本で制作していたはずの「龍が如く・見参!」よりもずっといい出来。キャラクターたちが正座の際に一旦、跪坐(つま先を立てた踵の上に尻を置く)を挟むのには感心した。ただ、試し切りで体が流れすぎなのと、納刀の際の音はどうにかならんかったか。