Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

車離れ

バブルが弾ける前に就活でマツダに面接に行った。別に興味があったわけじゃないが、勧誘の電話が掛かってきたので物は試しにと話を聞いてみた。
説明担当者が自動車産業の成長曲線とやらを示しつつ、
「これからは一家に一台よりもひとりに一台時代が来る」
「ユーノス、オートザムにつづく新しいブランドも構想中」
と右肩上がりの景気のいい話を聞かされ、前途有望な会社だから、ぜひウチに来てくれといわれた。その後、IQテストを受けてみたら高得点だったらしく、担当者がちょっと驚いた顔をして、ぜひぜひウチに入社してくれと頭を下げてきた。
学生で世間知らずとはいえ、そんな褒め言葉に浮かれるほどウブでもなかった(その手はすでに大学のクラブで経験済みだった)俺は後日、二次面接の誘いを断った。
当時から長く成長できるような技能を磨いて飯を食いたいと思っていた俺は、コンピューター会社に就職した。
あれから15年以上経ったが、まさかひとりに一台どころか、一家に一台すらも危うい時代になるとはね。俺的には車なんか全く必要ない。運転したいとか車を持ちたいとか全く思わない。駐車場とか保険とか車検とかコストもかかるし煩わしすぎる。
都会に暮らしている以上、自家用車など全く必要なく暮らすことが出来る。都会暮らしで業務以外に自家用車を使ってる奴を見ると、無駄金を使って環境を汚して、あほらしいことをしているとすら思えてくる。
電車やバスを使えば、移動中も本を読んだり居眠りしたりと気楽に過ごせるというのに。