Look on the Bright Side of Things

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ココナッツオイルすげー

今年の1月末にテレビ番組「世界ふしぎ発見!」で紹介されていたココナッツオイル。以前から気にはなっていたのだが、糖質制限とワセリンだけで健康は十分維持できると思ってて、手を出してはいなかった。
ココナッツオイルを摂ることで、ケトン体の利用が促進されると聞いて、これは使えるかもと、番組試聴終了後にインターネットで発注した。
使うと言っても自分にではなく、母に、である。母は昨年6月に骨折してから、さらに体調を崩しやすくなったようで頻繁に病院への入退院を繰り返していて、認知症の初期症状を感じさせるぐらい、精神&知性レベルも下がり始めていたのだ。糖質制限を勧めてはいたのだが理解してもらえず、母の劣化に手をこまねくしかなかったのである。なんとか藁にもすがろうと、ココナッツオイルを摂らせようと試してみることにした。
とはいえ、母は偏食で気に入らないものは絶対に食べない。母に供する前に自分で食べ方を試すため、糖質制限以降、全く食べていない食パンをトーストにしてココナッツオイルをバターがわりに塗って食べてみた。ココナッツの甘い香りがする以外は、普通にバターの代わりに食べれる。コーヒーに混ぜたりしてみたが、変な味はしない。
これなら母に勧められるな、と思ってその日は寝た。翌日起きてみると、妙に意識がクリアに感じる。いつも見ている風景の色合いすら鮮明に感じる。なんというか、解像度が上がった感じ。それ以来ずっと毎日摂取している。母に勧めるつもりが自分でハマってしまったのだ。起床後と就寝前に顔に塗ると、お肌がスベスベに。
もちろん、母にも摂ってもらっている。幸い、気に入ってくれたようで当初の予定通り、バターの代わりにトーストに塗っている。それから母の様子が一変した。認知症の気配は影を潜め、いつも寝てばかりだったのが活発に動くように。とても快活になってきていている。
母は長年高血圧を患っており、大動脈瘤も抱えている。高血圧脳症を発症して意識不明になったこともある。医者が何年かかって薬を処方しても血圧が140-110以下になることはなかった。それがココナッツオイルを摂取し始めてからは120-70で安定している。

俺が使ってるのは下記の商品。エクストラバージンでないとあんまり効果が無いとのこと。

母が入院して…

今年の6月に老いた母が買い物の最中に転倒して膝と手首を骨折した。そのまま入院してリハビリなどをして、なんとか帰宅出来たのもつかの間、体調不良を訴えて先月にまた別の病院に入院。
父が亡くなる前から腎肥大やら脳梗塞やら高血圧脳症やら胸部大動脈瘤やらで、何度も入退院を繰り返していた。もともと病弱では会ったのだが、俺に言わせれば単なる不摂生。食べ物の好き嫌いが激しく、菓子を貪っては通常の食事を食わないってなことを繰り返し、健康診断に行けといっても不健康を詰られるのを恐れてさぼり、人の話を全く聞かない人だったから、健康を害して当然で、ある意味自業自得ではある。
骨折後、退院した折にはなんとか健康を維持してやりたくて糖質制限を薦めたのだけど、人の話を聞く事をしてこなかったことが災いして理解してもらえず、なんとか晩メシの米だけを食わせないようにするのが精一杯。それでも血色はだいぶ良くなり、精神的にも良好になってきた矢先に、体調不良を言い出して入院してしまった。
母はチヤホヤされていなければとたんに精神不安に陥り、看護というケア付きで大事にしてくれる病に逃げこむ癖がある。そのために演技までして、その演技から派生した詐病が本当に健康を害するまでに至るという、厄介な人なのだ。
入院すると当然ながら食事は病院食となる。病院食は健康に留意していると言いつつ、その留意は従来の誤った常識に基づいている。つまり、脂質を抑えて、糖質を多量に摂取させる、いわゆる低カロリーな献立。しかしそれは病人の病状をさらに悪化させる、毒と言っても過言ではないメニューである。出来れば辞めさせたいんだけど、馬鹿な常識に凝り固まった医師に対して反駁できるわけがない。
見舞うたびに母の体はむくれ、気力が衰え、血色が悪くなっている。そして医者は経過を観察するしかないという。「テメーが毒を食わせてるからこうなるんだよ!」と怒鳴ってやりたいが、絶対に理解してもらえないだろう。馬鹿な医者に母を殺させるままにするしかないのだ。
兄弟に糖質制限を説明しても理解してもらえない。健康になれるし、悩まされている病にも効くのだと、説明しても一笑に付される。善意を受け入れてもらえないことに疲れ、傷つき、もう何も言わなくなってしまった。「勝手に死ね」と毒づくぐらい、不貞腐れている。
以前は糖質制限の利点を力説していたのだけれど、ほとんど聞いてもらえないので実生活ではあんまり主張しなくなった。聞かれたら少し説明するし、薦めてはみるが、食いついてこないなと見たら、その後はなんにも言わない。アレルギーやら高血圧やら花粉症やらで苦しんでる姿を見ても、放っておく。助かるのに聞く耳持たないのだから、どうしようもない。辛いんだけど放っておく。

フューリー

モノホンのティーガー1型戦車を博物館から引っ張りだして撮影した言うことで、以前から気になってた映画。先週のインターステラーを観た際にムビチケを1400円で買って今日観てきた。

以下ネタバレあり。




中学生の頃、今はなきツクダホビーからリリースされていた第二次世界大戦の欧州戦線における戦車戦を再現したウォー・シミュレーションゲームの傑作「TIGER I」を友人たちとよく遊んでいた。ゲーム内の解説で描かれる戦車に魅了されて以来、密かに戦車ファンである。
なので戦車が登場する映画は結構観たんだけど、劇中に登場するドイツ軍戦車は大抵の場合、現存する他の戦車をそれっぽく見せてるだけのものが多かった。その中でも「プライベート・ライアン」に登場したティーガーは良く出来てて「おおっ!」って思ったけど、後で調べたらT34/85に改造を施したものだったそうな。

「フューリー」にはモノホンのティーガー1型戦車が登場する。これは現代の映画では初めてのことらしい。本作に登場するティーガー1型はイギリスのボービントン戦車博物館に現存する、世界で唯一自走可能な代物。TwitterのTLでたまたまその情報が流れてきた時に、そのためだけに観ようと決心したのだった。内容なんかどーでもいい感じだった。
映画は戦争の無常さ、無残さ、残酷さをあますところなく描いており、死骸が山と積まれる。が、俺的には戦車の戦闘シーンだけを観に行ってたので、ひたすらティーガーの登場を心待ちにしていた。
ところがティーガーと主人公たちの駆るシャーマン戦車との戦闘シーンはさっくりと終わる。それなりの強敵で手に汗握る戦闘シーンだったのだが、クライマックスとはあまり関わりがない。ティーガーを倒してバンザイ、憎きナチスドイツめ!思い知ったか!という映画ではないのである。
本作には一切のカタルシスがない。高揚感も達成感もない。次の瞬間には誰が死んでいるかわからないという、戦争の無茶苦茶さをよく描いている。
米兵が降伏した捕虜を即決処刑しているシーンも描かれている。日本の映画でそういうのは撮ったの、あるのかねー。

ティーガーとの戦闘シーンは下記の動画にて。コレが大方だから、満足しちゃったら映画館に行く必要ないよ。
www.youtube.com

インターステラー

クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」を梅田東宝で観た。
以下、ネタバレあり。



話の筋は、近未来、地球が徐々に人類の生存に適さなくなってきている状況下で、宇宙開発をしている状況でもなくなり、農家として暮らす元宇宙飛行士の男が主人公。作物も育ちにくくなり、先の見えない毎日の中で、主人公の娘が自室でポルターガイストのような謎の現象に出くわす。それは本棚から本がある意図をもって落ちるというものであり、それは謎の存在からのメッセージだった。
主人公がそのメッセージを解き明かすと、それはかつてNORADが存在していた座標を示すものだった。娘とともにそこに向かう主人公は謎の集団に拉致される。その集団は解体されたはずのNASA。地球環境の悪化に伴い宇宙開発などしている状況ではなかったはずなのに、彼らは密かに宇宙船の建造を行っていた。彼らは土星の近傍にワームホールを発見しており、そこを通って居住可能な天体を探索し、人類の移住、もしくは蒔種を目論んでいたのだ。主人公はその経験を活かし、プロジェクトに参加することとなったが、それは愛する娘との別離を意味していた。

という設定から始まるSF映画なのだが、スイングバイやら重力による時間の遅れやら、裸の特異点やら事象の地平線やら、一般向けには難しそうなSF設定をぶち込んでて、一般客がついてこれるかちょっと心配。
映像は必見レベル。監督は「2001年宇宙の旅」を意識していたらしく、星のない漆黒の宇宙空間とか、巨大な天体を背景にして宇宙船が点にしか見えないぐらいの引きで撮った画像とか、とても美しい。デジタル撮影ではなくフィルム撮影というのも「2001年」を意識してこだわってるんだろう。物理学者のキップ・ソーンが監修していて、物理学的にも正しい映像になっているそうな。
SFファンとしてはよく撮れたねーと感心する一方、ご都合主義が過ぎねぇ?と気になる点も。

一番気になったのは、異星を甘く見過ぎじゃねぇのという点。全く異なる環境に大した調査もせず着陸を試みるとか、ありえねーだろと。お前ら台風を甘く見て日本に攻め込んだ元寇かと。日本近海ですら、一年間観察しなければ台風の存在は解らない。ましてや全く環境の異なる異星を理解しようとするなら、最低でも10年ぐらいは無人探査機なり人工衛星なりで観測し続けないとダメだろ。この地球でさえ、5000年以上の記録を持っていても、火山噴火や地震予知が出来ねえんだからよ。

そういった、探査計画に緻密さが感じられない、ってのがすごく引っかかった。ワームホールの出口が固定されているらしいので、そこに前哨基地作って、無人探査機を飛ばしまくるのが妥当でしょうに。序盤でプレデターが出てきたのはその伏線かなあと思ってたんだが。

つづいて、土の問題。まあこれは移住計画自体がまやかしだったと明かされているので突っ込むべきではないかもだが、土地があれば作物が育つなんて大間違い。土というのは生命が関わっていないと成立しない。生物の死骸、バクテリア、微小昆虫、などなどが複雑なネットワークを形成して初めて作物を育てる土壌に変化する。更には雨やら気温やらが土を育てる条件に適していなければならない。栄養ぶちこんだらええんやろ、と言うのは誤り。土自体を育てるところからはじめなければ農業は成立しない。農業が成立しなければ移住には適さない。
そして土を育てるのは一朝一夕では出来ない。テラフォーミングには時間がかかるのである。

もっとも、そんなこといってたら、この映画は全く成立しなくなっちゃうけどね。SF的なシチュエーションを借りて、時を超える人間の絆を描きたかったんだろうしね。

本棚がメッセージを発している、というシーンが有った時点で、これは主人公か娘が時空を越えて過去にメッセージ送ってんだろうな、という察しがついた。そうでなければ必然性がないからね。どういう理由付けをしてくれるかなーと思ってたら、未来人が関与してるとかいう安易な解決法だったのでちょっとがっかり。

俺的には探検の苦難は描く必要なかったように思う。もっと探査の難しさ自体を描いて、ブラックホールスイングバイの際の自己犠牲程度で済ましておくべきだったかなと。

糖質オフな、酒の肴

最近ハマってる糖質オフな酒のアテ。割と手軽に作れるものを。というか面倒な調理など出来まへん。

その1:お揚げさんピザ。

材料
 京揚げ
 ピザソース
 具材(ソーセージとかピーマンとか、ベーコンとか)
 ピザ用チーズ

スーパーで一枚100円程度で売ってる「京揚げ」という薄めの厚揚げを二枚に切る。手でちぎってもいい。
オーブントースターで両面が焦げるぐらいに炙る。俺のオーブンだと500Wで5分ずつ。掃除が面倒なのでアルミホイルを敷いてる。オーブンが大きくないので一枚ずつになる。
焦げ目が軽くついたら、ピザソースを塗って、具材を盛ってチーズ掛けて、更に5分炙ってチーズにちょっと焦げ目ができたら出来上がり。

ピザソースに多少の砂糖などの糖質が含まれているため、完全な糖質オフではないけれど、普通のピザよりずっと糖質が少ない。お揚げさんがカリカリしてて、あっさりしてるため、食べ慣れると普通のピザがもっさりして食べにくく感じるように。
揚げを炙る際、オーブンの出力が弱い場合はフライパンを使ったほうが早く出来るかも。


その2:糖質0g麺
紀文から発売されている、おからとこんにゃくから作られた「糖質0g麺」。コレがとにかく使える。今までいろんなところから糖質オフな麺がリリースされてきたけれど、入手しづらかったり、不味かったりだった。でもこれは十分、従来の麺の代替になりうる。
しかも、調理がとても簡単。水で洗うだけ。茹でる必要のある普通の麺よりも手軽。水洗いした後はそのまま冷たいままつけ麺でも、スープと一緒に軽く煮てうどんやラーメン的に食べるのも有り。もちろん炒めることも出来る。
俺はそこまで面倒な事はせず、洗った後に熱湯に入れて麺を温め、取り出して湯切りしてからパスタソースを掛けて食べてる。パスタソースはコレの系統。暖める必要がなくて混ぜるだけだから超簡単。

糖質制限していると通常の麺類はなかなか食べられない。でもコレなら全く気にせず食べられるし、旨い。しかも手軽。