Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

名付けについて

結婚できたら、子どもが出来たら良いなーと、ほぼ諦めつつ過ごしていた長かった独身時代。子どもの名付けを夢想することもあった。今から考えるとカッコつけすぎの恥ずかしい名前なんかを候補にしてたが、それなりにこだわりもあった。
実際に妻のお腹に宿ってからは、名付けは妻と相談して、他の手を借りずにやろうと決めていた。
俺は自身の名前があんまり好きではない。幼いころに父に名付けの由来を聞いた所、近所にいた、占い好きな婆に姓名判断してもらってつけたのだという。俺はそれを聞いたときにがっくりした。父としてはいい名前にしてやろうと思って、占いに頼ったのだろうけれど、俺は自分の名前に親自身の想いや願いを込めてほしかったのだ。
長じてからはオカルト嫌いになったため、姓名判断など論外になったし、振り返って考えてみると、呼ばれにくい(発音しにくい)音だったために、随分損をしてきたようにも思える。友人に下の名前で呼ばれた経験が殆ど無い。だいたいは名字。愛称などなかった。
ここ十年来、ネットで知り合った友人らと付き合うなかで、ハンドルネームのAndersonを名乗っていたけれど、それも呼ばれにくかった。敬称づきで呼ばれるため、音が「あんだーそんさん」となって、なんか言いにくい。どうしたもんかと思ってたら略称で「ダーさん」と呼ばれるようになり、この呼ばれ方は今までで1番気にいっている。
妊娠23週頃に超音波映像で男の子だと知ってから、実際の名付け準備が始まった。俺はできるだけ良い意味の字をリストアップし、あれこれと組み合わせを考えた。
妻は字の雰囲気や姓名判断を気にしていたため、それも踏まえつつ、呼ばれやすくて、なおかつ俺の想いや願いがこもっていて、他の人とは少しだけ特別な名前にしてやろうと、あれこれ相談し合った。その過程では妻とも言い争いになったりもした。
最終的に夫婦で相談して、納得行く名付けが出来たのは良かった。
いつか息子が大きくなったときに、名前の意味や願いを説明してやれることを楽しみにしている。息子が自分の名前を気に入ってくれるといいな。