Look on the Bright Side of Things

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ハートロッカー

アカデミー賞などの映画賞をたくさん受賞しているというので観てみた。
爆弾処理班って大変なんだなーという印象しか残らなかったのは何故だろう。解体処理中、起爆ワイヤーをたどっていくと大量の不発弾が芋づる式に出現したり、死体に爆弾を埋め込んでいたり、市民に爆弾を仕掛けて外せないように厳重に固定していたりと、ドキッとするシーンはあるのだが、何故か心に響いてこない。
主人公がなぜそこまで暴走するのかという動機付けがさっぱり伝わってこないからだろうか。イヤイヤやってるふうでもないし、ただの解体マニア、アドレナリン中毒、自暴自棄と言うわけでもなさそうなんだが。
戦闘で生き残れた夜は酒盛りして大騒ぎしてたのに、爆弾を解体したあとは険悪なムードのままというのは何かのアイロニーなのか?
現地人に喜ばれるわけでもなく、むしろ敵視の中、黙々と爆弾に向き合う姿に感動しないといけないのだろうか。

こんなに多数の賞を受けるような名作だとは思えないのだ。