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大漢風17、18話

虞姫が劉邦に乱暴されかけ、脱出したはいいが、秦兵に捕らえられて阿房宮にて胡亥に供せられるが、危うく難を逃れる下り。しかも趙高の弑逆を目撃するというおまけ付き。ちょっとやりすぎだろうと。
胡亥の最期で史記でのやりとりがなかったのは残念。史記では胡亥の暗殺に趙高は立ちあっておらず、養子の閻楽が自決を迫るのに対し、皇帝をやめて王になるから許して→ダメ、では万戸侯に→ダメ、それじゃ平民になる→趙高は皇帝の自決以外望んでいないから死ね、となって最期を迎えることになる。また、閻楽の襲撃に対して胡亥は左右の侍臣になぜ注進をしなかったのかと問い、注進しなかったから今まで趙高の誅殺を免れてきたと答え、初めて趙高の偽りに気づいたことに成っている。もちろんこれだけでも暗君なのは間違いないが、どちらかというと史記では趙高の悪逆さが強調されている。
このドラマでは趙高は保身にのみ汲々として、権勢を誇るようなマネはあまり見受けられない。なんというか小さい不正の積み重ねで多くの人を無念の死に追いやっている。考えてみれば怖いことではあるが…。
それにしてもこのドラマ、劉邦が女にだらしないことについて容赦なく描いており、沛公となっても近臣たちと同じくならず者のまんまだしで、非常に好感が持てる。
Gyaoは続き物の場合、再生終了後に次回を自動的に再生してくれる。ついつい19話を見てしまいそうになったが自制した。ふと番組一覧を見ると、項羽役をやってるフー・ジュンが主役の朱元璋のドラマが有った。「レッド・クリフ」で趙雲を演じてたし、人気俳優さんなんだな。