Look on the Bright Side of Things

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FF13クリア

ダラダラやって終了。ラストエリアのツマンネー事ったらないね。探索のたの字もない。ひたすら敵を倒して目的地まで進んだら、あっさりラスボス登場。ラスボスは3回戦。都度都度ラスボスの長ったらしい演説と主人公どもの決意表明&決意確認を聞かされて、とことんイライラさせられる。そんなものは宴会の時にでも済ませて、あとはひたすら戦えっつーの。朝起きた時に心の下作りは済ませておくべしと新陰流でもいっとるだろうが。
観客置いてけぼりなのは最後まで変わらなかった。ネタバレなんかどうでもいいレベルなんで気にせず書くけど、主人公達のシ骸化を解除できた理由とか、ヴァニラとファングだけがコクーン落下を食い止めてクリスタル化を解除できた理由とか、全部投げっぱなし。多少なりとも出てきた魅力的な敵キャラは大した見せ場もなく使い捨てで皆殺し。作者はモノを書いてはいけないレベルだよ。
ストーリー以外について言うと、戦闘システムはロールの組み合わせでオプティマを切り替えて戦うわけだが、集中攻撃に主眼が置かれるためにほぼワンパターンの展開になる。ラッシュアサルトで集中攻撃、勇戦の凱歌で回復しつつ攻撃、大ダメージ攻撃がきそうだなと思ったらフェニックスで全回復。基本的にはこれで全てOK。あとはジャマーなりエンハンスなりを好みに応じて使う程度。従って戦闘に楽しさは全くない。機械的に判断を下すだけで例外以外ほぼ全ての敵に勝てるからだ。
FF12ガンビットは組み上げる楽しさがあり、それが通用しない状況の時にあれこれ考えて組み直すことが出来た。工夫もできて、巧く組めれば戦闘中は見てればいいという割り切りの良さがあった。
オプティマに工夫の必要性はほとんど無い。HPに注目しながら機械的に切り替えるのみ。しかもそこに切替演出が毎回入るのがウザイ。戦闘中にオプティマを編集し直すことが出来ないため、未知の状況に出くわしたら工夫の余地無くゲームオーバー。
そして戦闘は必ずリトライできるのも冒険感をそこなう。「これは勝てない!ヤバイから逃げよう!うわー追ってくるな!セーブしてねぇんだよ!」「HPもMPもポーションも少なくなっちまった…。撤退できるかなぁ」という緊張感が全くない。「あー、強いなー、やられたー、セーブしてなくても大丈夫だしー、やり直しやり直し」っていう気怠い道中になる。
一部で戦闘が難しいとか書いてあったが、ジャマーとエンハンス使ってあとはラッシュアサルトか勇戦の凱歌でポコポコ殴って、危なくなったらフェニックス使って、の繰り返しだったぞ。苦労というか、頭を使った覚えがない。もちろん、クリア後の異常に強力な敵は別なんだろうけど。
シナリオ進行も戦闘も苦労しなかったから、思い出に残るところが何にもない。ただボタンを押してる記憶しか残ってない。FF12なんか一杯残ってるのに。改心していく怠け者の豚とかハンター協会の屋敷の中でずっと走り回ってるモーグリとか飛行機旅行してるイヤミな成金家族とか。砂嵐の中で遭遇した異常に強かったドラゴンに、延々湧き続けるスケルトンやトロの剣を使うギルガメッシュ。「俺がバッシュ・ローゼンバーグだ」と言いまくるヴァンとかも覚えてる。それはプレイヤー自身が能動的に関わったからだ。FF13には何にもない。いくら映像を見せられてもプレイヤーの経験としてはなんにも残らない。せいぜい引っかかるとすればチョコボの雛探しぐらい。
これは役割を演ずるゲームじゃない。敵を倒してご褒美動画を見るゲーム。脱衣麻雀と同じジャンルといっても過言じゃない。
中古で買って良かった。こんなゴミでスクウェア・エニックスが儲けるようなことがあってはいけない。真面目に商売してる人の迷惑だ。