最近、体調がよろしくない。そこへこの梅雨入りである。気分も少し滅入る。ネットを徘徊しててもダークな情報ばかり目にしてしまう。
とある学生さんのページに行き着き、同好の士がここにもと喜び、なかなか熱心にやってるなぁと感心したのもつかの間。彼は偽物をおこなっており、それを真正と信じて疑っていない。真贋は本人がそう思えばいいことで、横合いから差し出口を利くのはお節介なのだけど、世間知らずの真面目な学生が誑かされいることが哀れでならない。彼を誑かしている輩の軽忽な振る舞いに憤りを感じた。
もっとも、20を過ぎれば自分の行いには責任を持たねばならない。誑かされる方にも問題があり、そうであるからこそ偽者に満足してしまうのであろう。
自分が誰だか分かる状態で、流儀を明らかにした上で技の詳細にまで言及するような稽古日誌を公共の場に晒すなどということは、あんまり誉められたことではない。だから、私もここでは流儀名を明らかにしないし、そもそもどういう種類のものなのかも明確にはしないのだ。
