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若者と稽古

一回り以上下の若者と稽古をする。彼の年頃に自分はどうだったろうかという思いを、彼の進退挙措に重ねていた。うまさでは彼の方が上だが、勢いと気迫では圧倒的に自分の方が上だったろう。本質とは何か、について重点を置き指導を行う。表現はもちろんおろそかにしてはならないが、それに込めた意思、意図、目論み、狙い、それらこそが本質なのであって、表現などは枝葉なのだ。そして初心のうちは、目論みを明確に相手に伝えるために、目線をしっかりと定める事が大事である。
不思議な事に、私自身はこの流儀で目線を誰かにとやかく言われた事があまり無い。私が一番うるさく言い続けている。土曜の流儀の影響を受けている事もあるけれど。上席者や先達がたまたま私の後進に対する指導を聞いていて、そうかそうかとハッとする事すらあった。