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三国志 Three Kingdoms 13

曹操は避客牌を掲げて関羽に辞去をさせまいとする。やむなく曹操からの贈り物全てに封をして関羽劉備の二婦人を連れて孫乾と共に許都を後に。それを知った曹操張遼らと共に見送り、別れを惜しむと共に、関羽のような豪傑を心服させる度量を持った劉備こそが宿敵なのだと改めて悟った。
関羽は五つの関所を突破する間に周倉を配下に迎え、夏侯惇と対決し、曹操の軍門に降ったことを詰って襲いかかる張飛と和解し、趙雲と再会、関平を養子に迎えて、汝南にて劉備の来着を待った。
袁紹より関羽張飛を迎えに行くよう命じられた劉備はこれを機として袁紹の元を離れる決意をする。それを見ぬいた許攸は袁紹を暗君と分かっていても見限れない心境を劉備に吐露し、せめて劉表を説いて曹操に当たらせるよう依頼して見送るのだった。
劉備ら義兄弟は汝南の桃園で再会し、大いに飲み交わして決意新たに再起を図る。一方、帰還しない劉備に怒る袁紹は追っ手を差し向けんとするが許攸らに諭され、曹操との決戦を決意。袁譚、袁熙、袁尚ら息子達の来着を迎え、自らが先鋒として軍を発する号令を下す。


今までよくしゃべる張飛の影に隠れてあんまりしゃべらなかった関羽がよくしゃべり、人格を表現するように。千里行の五関突破は三関突破のみ演義通りに描かれ、普浄が登場している。張飛が占拠した汝南の兵を乱暴かつ理不尽にこき使う姿が描かれ、これは後の悲劇につながる。曹操関羽に餞別として綿入れを渡そうとして、関羽が騎乗のままそれを青龍刀の先にひっかけて受け取るのもポイント高し。
コミックやゲームで活躍する夏侯惇が初めてその勇姿を示した。呂布との戦闘で左目を失った件は描かれていないが、関羽と互角の戦いを繰り広げ、曹操からの指令があっても戦いをやめず、張遼の来着でようやく制止されたのも演義通りか。
五関突破の際、廖化は登場せず。関羽に服属後、すぐに趙雲に斬られた裴元紹も登場しない(周倉が登場時に山賊を斬っているのがそれか)。