ついつい徹夜してMGS4をクリアした。よく作り込まれたゲームなのだが、制作者の小島には脚本センスが無い。グダグダしゃべりすぎ。何でもナノマシンで解決なんて、ご都合主義過ぎてあきれてしまう。
押井守とかのグダグダしゃべり過ぎの映画を見ると、ついつい思い出してしまうのが黒澤明の自伝「蝦蟇の油」に載ってたエピソード。暑いということを表現する脚本を書いてみようと師匠の山本嘉次郎らと競作に興じたのだが、色々セリフで説明しようとしていた黒澤らに対し、山本は小道具と状況設定のみで見事にクドクドしい暑さを表現しており、黒澤らは脱帽したとの事。セリフで全部説明しようなんて、表現の幅が狭すぎるのよね。例示するならば、「なんて素晴らしい音楽なんだ！19世紀ロマン派の逸品だ！この旋律には身震いする！」などといわずに、素晴らしい音楽そのものを流してただ涙させればいい、というところか。
