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Ace Combat 7 キャンペーンモードの感想

AC7の記事を書いていて、比較のためにAC04とかAC5について詳細に思い出してみようとしたところ、断片的にしか覚えてないことに気付かされた。AC-Zeroは当時の感想をブログ記事にしているため、そういえばそうだったかなぁと記憶をたどることができたが、AC7に同梱されていたAC5をプレイしていても、全く記憶にないミッションなどもあり、後で思い出すのにも限界があると反省。

AC7はいいゲームだから、キャンペーンモードの感想を記録にとどめておこう。

Mission 1 Charge Assault - Operation "Deer Horn"
いつもの青い空と海、白い雲の練習ステージ。最初の獲物が爆撃機とMig21なのはもはや伝統か。PS4の描画能力で描き出される、今までよりもずっと美しい空と海には驚かされた。
Mission2 Charge the Enemy - Operation "Eastern Wind"
ミッション2はAC04と同じく、田園地帯に配置された敵基地攻撃ミッション。敵はまだまだ接待モード。UAV初お目見え。隊長からハイGターンを教わる。なんとなくだが、メイジ隊、ゴーレム隊の同僚たちとは打ち解けそうにない感じを覚える。
Mission3 Two-Pronged Strategy - Operation "Dual Wielder"
初めての空中給油。こんなに難しかったっけ?というぐらい手こずった。空中給油の後は雲海が広がる大空での制空任務。初期配置の敵航空部隊を始末した後、雲海の中から姿を表す巨鳥、アーセナルバード(以降、汗鳥)と初対面。堕とそうと必死になってたらバリア張りやがんの。UAVの大群に襲われる護衛対象を護りきれず、初めてのミッション失敗を経験。このミッションでミハイが出てきてたこと、最初はわかんなかった。
Mission4 Rescue - Operation "Lighthouse Keeper"
過去作にもあった、触ったらアウトな索敵エリアを抜けていく、イライラ棒ミッション。じっとりとした湿度を感じさせる天候の描写は見事。索敵エリアを抜けると軌道エレベーターと初対面。ハーリング元大統領の登場でAC5と密接につながるのかと思いきや、セリフのひとつもなく爆死。戦闘に必死で通信を追えてなくて、自分がハーリング殺しの主犯になってたのには目が点になった。マジで誤射したのかと、リセットしてリトライしそうになったよ。
ハーリングを載せたヘリの名前がAC5でも彼が乗ってた輸送機のと同じ、マザーグースワンだってことは、AC5をリプレイして初めて気づいた。つか、そんなの覚えとらん。あの時もイライラ棒ミッションだった。
Mission 5 444 - Operation "High Card"
大したデモシーンもなくハーリング殺しの下手人として懲罰部隊に配属され、キョトン。離陸するも最初のうちはFCSをロックされて攻撃もできなかったが、撃てるとなってからはとても楽しいミッションに。なんの障害もギミックもなく、空戦を堪能できて、気分的にはAC04のComonaと同じ。ガラの悪い、本音で話をする僚機の面々とは仲良くやれそうな気がしてた、のだが…。
ここのBGMが「装甲騎兵ボトムズ」みたいな雰囲気だしてて好き。
Mission6 Long Day - Operation "One Pair"
大規模な敵基地襲撃ミッション。最初は勝手がわからず、時間内に規定ポイントを稼げなくてミッション失敗してた。敵の攻撃が熾烈になってきており、何回か撃墜もされた。
早速同僚のハイローラーが撃墜され、不謹慎なジョークを口にしたフルバンドに対するAWACSバンドッグの冷たいあしらいが身にしみた。
Mission7 First Contact - Operation "Two Pairs"
味方部隊・サイクロプス隊の支援のため、レーダーサイトを破壊して回るミッション。天候、気流、中国の深山のような障害物に悩まされた。それまでさほどの脅威でもなかった雲と気流が初めて牙をむく。雲の向こうは当然視界が悪く、雲の中に入らないとターゲットが攻撃可能かどうかわからない。気流も強くて機体が流される。さらに雷雲の中に突っ込むとたまに被雷し、一瞬制御不能になるのだ。おかげで何度か山に激突してしまった。初期目標を達成の後、UAVの群れに追われるサイクロプスストライダー両隊を支援してUAVを撃退。その後ミハイが出現して脳筋チャンプがあっさり撃墜される。奇岩の間をスイスイ抜けていく超絶機動のミハイ。でも付き合わずに高空へ避退して接近してきたところをヘッドオンで倒す。
Mission8 Pipeline Destruction - Operation "Three of a Kind"
毎度おなじみ沿岸石油備蓄基地襲撃ミッション。破壊を楽しんでると、砂嵐が到来。それはいいとして、視界絶不良、暴風で機体があおられるなか、たまにしかレーダーに映らないターゲットを探し出して撃破しないとゲームオーバー。しかもUAVの追撃付き。最初は懲罰部隊気分を実感させるためのイジメかとコントローラー投げそうになった。
Mission9  Faceless Soldier - Operation "Flush"
ほんとにコントローラー投げたミッション。制限高度を超えるとミサイルが飛んでくるため、頭を押さえつけられながらミッションを遂行しないといけないのだが、ターゲットを攻撃するためには危険を冒して制限高度を超えないといけない。理不尽。マップの等高線を見ながら進んでたらそれが当てにならず、ミサイルに身を晒す羽目になって撃墜された。
後半は散弾ミサイル躱しながら敵機を撃墜していく。後半明けの編隊集結シーンは熱かったのに、あっさり始末されるフルバンド。バンドッグは再三警告してたけれど、冷酷なやつだ(だがそこがいい)。
Mission10  Transfer Orders - Operation "Full House"
懲罰部隊が解散となり栄転?していくクソ司令の乗る輸送機をSAMから守るのだが、MAPのあちこちに潜んでるSAMをみつけださないといけないのに、敵機まで飛来する。SAMを探し出せずに護衛対象がやられて何度もミッション失敗。士気喪失しそうになった。
後半のUAVはNormalまでなら大したことないが、Hardでは撃墜に苦労させられる。超機動な上に機銃でミサイルを撃ち落としてくるため、QAAM使って始末するのが吉。
Mission11 Fleet Destruction - Operation "Siren's Song"
懲罰部隊が行ってきた今までの作戦は対UAV、対汗鳥のための瀬踏みだったことが明かされる。地雷原を踏ませて安全地帯を確認するような非人道的な内容だったため、遂行役となった司令はおそらく口封じに激戦地帯に放り込まれたんだろうなー。バンドッグは最初から全部知ってたのだろうから、知りすぎたフルバンドを始末せざるを得なかったのだろう。
それはともかく、数多のUAVを撃退、ミハイと互角に戦って尋常ならざる力量を示したトリガーはカウントのおまけ付きで栄転。
ミッション内容も晴れ渡る沿岸部が舞台となって、AWACSや部隊司令からも今まで酷い待遇が嘘だったかのように優しい扱いを受ける。あまりの落差に笑った。
イージス艦CIWSが初登場し、ミサイルを叩き落としてくるため、ただの的でしかなかった地上物が手強くなる。最初は状況がわからなくて、なんでミサイルが当たらないのか怪訝に感じた(無線でAWACSが説明してくれてるけど見る余裕なかった)。
LACMを入手してからは簡単にクリアできるようになるため、もっぱらここでMRPを稼いで装備の充実に努めた。
Mission12 Stonehenge Defensive - Operation "Dragon Breath”
AC04でISAFを散々苦しめてくれたストーンヘンジ。あの時ぶっ潰した仇敵の生き残りが今度は汗鳥撃墜の切り札に、という展開にニヤニヤ。三方から絶え間なく襲いかかってくる敵集団からストーンヘンジを護り切るのが難しく、なかなか損害ゼロにはできない。最初の頃は地上部隊をいくつか失ってしまった。
そして登場した汗鳥も、通信聴き逃しててメインローターを止めることを要請されてるのに気づかず、時間オーバー。そんな大事なことはデモで言ってくれ。
Mission13 Bunker Buster - Operation "Magic Spear"
BGMが軽快なミッション。でも内容はギミックありでストレス。AC5の偵察写真撮影ミッションよろしく、爆撃の精密誘導のため、ターゲットとなるミサイルサイロを正面にターゲッティングしたまま飛ばないといけない。しかも敵の攻撃に追われながら。精密誘導機器が特殊兵装枠を埋めるため、戦闘は機関砲と通常ミサイルのみなのもストレス。
後半は毎度おなじみ弾道ミサイル撃墜ミッションとなる。2次大戦中はイギリス空軍戦闘機がドイツから飛んでくるV1を撃墜してたそうだが…、ほんとにできんのこんなこと。
Mission14 Cape Rainy Assault - Operation "Werewolf"
これもお約束の渓谷突破ミッション。しかも夜で見通し悪し。まぁ、なんとかなるだろと始めたら、途中からサーチライトのイライラ棒付き。割と当たり判定緩めっぽいのだが、目的地にたどり着くまでの長いこと。
渓谷抜けてからはやりたい放題の対地攻撃ミッションに。前半でストレス掛かる分、ここの襲撃は楽しい。
Mission15 Battle for Farbanti - Operation "Giant's Step"
AC04から再びの敵首都ファーバンティ攻略戦。陸海空全部楽しめる、ウニ・イクラ中落ち丼みたいなてんこ盛り。ただし、どの目標群も手早く片付けないと規定ポイントを稼げずにミッション失敗になりやすい。
後半はミハイ率いるSOL隊との戦い。ファーバンティ上空での敵エースとの戦いとなると、黄色の13を思い出す。ミハイよりもずっと印象に残るエースだった。
ミハイによってサイクロプス1のワイズマンがロストされ、カウントは激昂するが、俺にはなんにも響かなかった。「あ、ここでサヨナラなんやー」ぐらい。付き合い短いし、あんまり関わりないしなー。でも、バンドッグがロストしたら悲しんだかもしれない。
Mission16 Last Hope - Operation "Gorgon"
横浜港をモデルにした夜のアンカーヘッド港で、自動車で移動する、内通している敵将校を護衛するミッション。普通なら簡単だけど、接近してターゲットサイト中央に敵影を収めないと敵味方識別ができなくなっている。識別せずに攻撃して味方を(三回)撃つとミスになる。攻撃のテンポが遅くなって苦労させられる、ストレス満載のミッション。「イジメみたいなことやめろや!ボケ!」などと、何度も悪態をつかさされた。マルチロックの武装だと未判別のターゲットまで巻き込んでしまうため、特殊兵装も限定される。
後半は空戦ミッションになるから対地兵装は諦めて対空兵装一本で対地も賄ったほうがいいかもしれない。後半の護衛UAVが制御を離れた理由はよくわからんまま。「欲が足りない」ってなによ。
無線で色々と重要な情報、設定補完を話してくれているのだが、戦闘に集中させられるため、のんびり聞いてられない。なのでストーリーに乗ることが出来ない。その弊害が無視できなくなるミッションでもある。
Mission17 Homeward - Operation "Reflux"
島に取り残された味方部隊を救うため残敵を掃討するミッション。前のミッション同様、敵味方識別が超うざい。単純に楽しくない。中盤で接近してくる爆撃機も護衛がまとわりつきすぎてて、識別が超面倒。これ、遊びとして楽しいと思ったやついるのか?
ミッション後半になってエイブリル、タブロイドらとカウントが再会するところは少しホッコリした。その直後、コゼットら難民を助けるところは時間設定が厳し目で何度か失敗した。あれ、対地兵装なしの初見でクリアできるやついるんやろか。
最後は高速飛翔体追撃。AC04でもあったね。ここまで長距離対空ミサイルを温存してると楽に始末できる。ミッション説明では対地ミッションだから対地兵装を選択しがちなのだが、視認→識別→攻撃のフェーズをスムースにするには通常ミサイルのほうが向いている。そして中盤の爆撃機迎撃には対空兵装がないと厳しい。ミッション説明自体が罠になってるのよね。
Mission18 Lost Kingdom - Operation "Beehive”
補給のためにミハイの地元に押し込み強盗やって、怒って追い払いに出てきたミハイと決着をつけるミッション。決着と言っても、そんなに因縁感じてないので、陰気で面倒くさい超絶機動ジジイが反則装備で出てきやがって、という感想しかなかった。
倒した後、年齢と人生感じさせるコメントを期待したのに、「やらかしちゃったけど、後始末よろぴくー」と去っていくという、クソ無責任ジジイのままだった。ジジイのケツ拭きは介護ベッドの上だけにさせてくれよ。ホント魅力の欠片もない。特殊高機動対Gオムツ付けて寝てろや。
Mission19 Lighthouse - Operation "DareDevil"
前半はBGMが爽快な大空戦ミッション。何も考えずひたすら撃ち落としまくるだけ。後半の汗鳥撃墜に至るまでの無線ドラマは正直なにやってんのか理解不能だった。最初はほんとにカウントがなんか特殊なことやったのかと思った。脚本凝り過ぎなんだよ。APSバリア消失のときに合わせてBGMを切り替えるような特殊な演出してても、UAVの撃墜に一生懸命だったので全然気づかず見逃してた。
汗鳥の撃破はただただ面倒なだけ。手順を踏むだけでなんか興奮がない。攻撃すべきポイントもわかりにくいし。シューティングゲームによくあるような、一撃与えるごとに変形して攻撃方法が変わるとかしてくれたら楽しいんじゃねえの。
ミッション終了時のムービーでコゼットがパラシュート降下しまーすっつってんだけど、素人にゃ無理だろ、お姫様なのにそんな訓練受けてんのか。そのせいでカウントが危うい目に遭い、いい加減、エイブリルの制止を聞けよ、とムカつく。
Mission20 Dark Blue - Operation "Hush"
ラストミッション。ラスボスがAIなのはホント萎える。最初からAIが敵ならば納得できるかもだが、物語の最後にひょっこりと横入りしてきて主役ヅラされてもな。それならそれで、中盤ぐらいに制御が効かなくなってエルジアのいくつかの都市が壊滅状態にされるとか、ミハイですら負けるとか、段取りを踏んでもらいたい。
AI機を一旦倒した後、分離して逃げるUAVを追って、シリーズ恒例のトンネル抜け。AC04のメガリスやAC5のハミルトンネルよりは随分簡単。シャッターくぐれず一回死んだ程度。トンネルに入るのがちょっと難しいぐらい。グラフィックの質が向上してて、おかげで恐怖感が増して操作ミスしやすい。入り口からすぐのとこで曲がってるの、陰険やな。
トンネルに入る際、みんなして「トリガー頑張って!」「トリガーはんにオマカセやで」と無理難題を押し付ける中、カウントだけが「トリガーの身にもなれよ」と言って同行してくれたのはホロリとした。いい相棒になったなぁ。草葉の陰のワイズマンも喜んでることだろう。
トンネルを抜けると、そこは「フォースの覚醒」だった、というかスターキラー基地の弱点みたいに周囲の壁にあるターゲットめがけてミサイル放つというシチュエーション。狭い閉鎖空間を飛びながら制限時間内にUAVとターゲットを撃破しなければならず、勝手がわからないうちはよく接触事故でミスした。
なんとか撃破成功して世界の危機を救った後が大変。脱出のため、軌道エレベーターの中を垂直に抜けろというが、入り口が分かりづらいし、入りにくくて事故多発。何度もやり直させられた。

以上でキャンペーンクリア。後半になるほど感想が長くなるのはそれだけ苦戦してるからでもある。前も書いたが、概ね良作なんだけど、残念な点がいくつかある。

  • ストーリーが複眼的視点なのは良いとして、描写を飛ばし気味に語られるため、はっきりとした像を結ぶのが大変。なのでストーリーに置いてけぼりくらったまま、プレイを進めることに。
  • ミッション中にも当然ながらストーリーが進むが、戦闘に忙しくてストーリーを構成する通信内容を聞き逃しがち。もともと、飛び交う通信はパイロット気分を演出するためのものだったはず。ストーリー進行はデモに担わせたほうがいい。
  • ミハイが空気。存在感うすすぎ。倒しても達成感ゼロ。同じく孫娘も心情を細かく描いてないので、銃撃のシーンが突然すぎる感じに。
  • 懲罰部隊サイコーなのに、殆どのメンバーが使い捨てで、途中で解散するのもったいない。
  • カウントとロングキャスター以外のロングレンジ隊に愛着が全くわかない。それなのに親しげに話してくんな。特にイエーガー
  • ステージギミックがストレスになりがち。特にIFF(敵味方識別装置)不良はものすごく嫌。あれを実装したやつは超ド近眼レンズのメガネ掛けて、失敗したら感電するワニワニパニックやってくれ。ストレスは駄目、と言ってるわけじゃなく、跳ね返したくなる、跳ね返すと楽しいストレスにしてほしい。峡谷突破なんかは楽しいしね。識別は出来るけど長距離攻撃ができない、目視で索敵とかならまだマシなんだけど。AC04の飛行船つぶしは面白かったぜ?
  • AIが脅威になるのであれば、制御不能になっていく様子を、恐怖を交えてしっかりと描写しておくべきだろう。シュローデルの転向も突然すぎる。なので最後のUAVを撃墜してもあんまり達成感がない。AC3とつなげようとしたのが裏目に出たのかもな。

システム周りはほぼ不満点ないんだけれど、ごっこ遊びにとっていちばん大事なストーリーの語り方がなぁ。惜しい。

 

2021/2/15 追記:

キャンペーンモードを難易度ACEでクリア。クリア条件がきつくなる程度で敵が手強くなったりはしないのか、そんなに苦労しなかった。いくつかのミッションではS評価取れたが全ミッションSランククリアはちょっと難しそう。

 

2021/2/8 追記:

有料DLCのSPミッションをプレイしたのでその感想も追記する。

ストーリーは本編に比すレベルのものではなく、B級映画的な内容。ミッション数3つなら、その程度でいいかもしれない。でもプレイ内容は本編プレイ後のユーザーの声(大空戦やりたーい、敵艦隊撃滅したーい)に配慮したのか、充実してて楽しい。

作品内時系列ではサイクロプス1・ワイズマンがロストされるファーバンティ攻略戦の直前であり、ロングレンジ隊の面々も打ち解けてて、カウントやフーシェン、あとワーオが口癖の人などがよく喋ってて共闘感(ロングキャスターは腹ペコ感)が増してる。

SP Mission-1 Unexpected Visitor - Operation Sitehound
エルジアがシンファクシ級を超える潜水空母アリコーンを稼働させようとしているから、鹵獲を行う揚陸艦艦隊を護衛してこいという内容。本編のMission19「灯台」を超える大空戦ミッション。まともにやってたらミサイルが底をつくぐらい、敵機が大群で出てくる。オマケに敵味方ともに電子戦機が支援してくれたり、トリガー暗殺部隊・ミミック隊のイカれた姉弟が出てきたりと仕掛けが盛りだくさん。とても賑やかでよろしい。
エルジアから離脱し、虐殺による救済を目論むアリコーンの艦長のトーレスは、かつてAC04でメビウス1によって壊滅させられた無敵エイギル艦隊の旗艦、戦艦タナガーの艦長だったそうな。あのミッションは楽しかったなー。何度もタナガーを沈めてごめんね、トーレス
SP Mission-2 Anchorhead Raid - Operation Domino
SP1とは変わって対地対艦ミッション。これも攻撃目標盛りだくさんでLACMぶっ放しまくれる内容。AC7は対空砲火の弾幕がキツめ、かつ、対空砲弾自体がちゃんと描写されていることもあって、その砲火の中をくぐり抜けて、敵艦を沈めていく感じがエースパイロット気分で気持ちいいのだ。
ここでも出てきたイカ姉弟ミミック隊はジャミングでミサイルロック外してきやがる為に倒すのに難儀したが、このミッションでサヨナラ。もう少しお付き合いしたかった。本編のミハイと交代してくんねぇかな。
ミミック隊との交戦の際、カウントと共闘出来たのは相棒感を感じれて良かった。
SP Mission-3 Ten Million Relief Plan - Operation Fisherman
楽しかったSpミッションもこれがおしまい。ミッション冒頭は潜航して逃亡するアリコーンを探知撃滅するため、想定される潜航ルートにソノブイを敷設する対潜哨戒機を護衛する。ソノブイ投下完了後は絞り込まれた捜索範囲を、トリガーの自機にのみ搭載された磁気探知システム使ってアリコーンを探し、味方艦隊がその位置情報をもとにアスロック(Anti Submarine ROCket)でアリコーンを撃沈する、という作戦。
しかし磁気探知を予測していたトーレスが妨害作戦を展開しており、哨戒機がUAVに襲撃されるわ、磁気探知は妨害されるわ、その妨害発振器を破壊すると爆発して、ソノブイの音響探知が無効化されるわで、なんどもミッションアップデートされる。
こちらの一枚上を行く敵に追いすがって、その計略を打ち破って追い詰めていくのはとても楽しい。
最後は強制浮上させられたアリコーンの核砲弾発射をバリア掻い潜って阻止。LACMぶっ放しまくってたらアリコーンの武装をほぼ無力化出来てしまってて、偽装降伏後の最後のあがきも大して苦労をしなかった。

 本編プレイで出てきた不満に応えた内容らしく、ギミックは色々あれども嫌らしいものはなく、総じて楽しくプレイできる。難易度設定も適切で、本編を周回していたプレイヤーならば、Normal難易度で初見クリアは難しくない。

SPミッションではロングレンジ隊のメンバーもその存在感を発揮してるし、敵役も強烈な個性で倒しがいがある。トーレスは漫画「沈黙の艦隊」の海江田四郎を闇落ちさせたような人物で、AC本編はこいつをメインの敵役にすえて、その行方を追いつつ、陰謀を阻止していく内容でも良かったのではないかと思えてくる。

変にテーマ性なんか意識せず、ストーリーはB級映画ノリでええんちゃうかな。