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HMZ-T1のエエとこアカンとこ

未だに入手困難という噂のHMZ-T1。おれはホント買ってよかったなと思ってるが、色々とトンがってるデバイスなだけに欠点も突出している。11月に購入してから4ヶ月使用した上で、エエとこアカンとこを列挙してみよう。

エエとこ

  • 端っこを見るのに目を動かすのが疲れるぐらいの大画面で映像を楽しめる。
  • 有機ELの原理上、黒が締まって、残像が一切発生しない美しい画像。
  • 理論上、現在最高の3D視聴方式。最新式の映画館ですらこれに劣る。3Dでも疲れない。
  • HDMIパススルーを装備してるので、配線が単純。普段はTVで視聴し、HMDを使いたい時だけ使える(両方同時使用は通常では出来ない)。
  • 手元でボリュームや画質、音質などのコントロールが出来る。
  • 外部の光を遮断するライトシールドが付属しており、明るい部屋でも没入感を確保できる。

アカンとこ

  • 重い。総重量480gとはいえ、装着しているとだんだんと、うつむいていく。長時間の視聴には頭をもたせ掛けられる椅子などが必須。俺はこの座椅子を使ってる。
  • 痛い。荷重が額の1点に掛かる構造のため、素のままでは荷重のかかる額が痛くなりすぎて、1時間とつけていられない。外した後は皮膚がヘッドパッドの形に赤くなってる。
  • 眼鏡使用者にはやはり無理がある。眼鏡利用者を考慮した作りではあるのだけど、どうしても眼鏡フレームが干渉してHMZ-T1のレンズとの距離が遠くなるため、どう調整しても本体レンズの縁が視野に入り、映像の隅が陰る。
  • 装着している間、視野がほぼ完全に塞がれるため、他のことが一切できなくなる。ながら見で実況とかまず無理(torne + twitterなら可能)。ゲームしてる場合、攻略本が読めない。飲食もこぼしたり誤飲しかねない。見ながら電話に出るとかも無理。いちいち外さないといけない。
  • スイートスポットがかなり狭い。ピッタリ合わされば鮮明な画像が楽しめるが、少しずれるととたんに画像がボケたり歪む(特に隅っこ)。毎回の装着時にスイートスポットを探す作業(30秒以上)が必要。
  • 音が弱い。本体のスピーカーは頑張ってるけど貧弱。分解改造しないと取り外せないし、上からヘッドホンを被れないしで、音響には少し不満がある。

アカンところのうち、重いのは座椅子などで、痛い、眼鏡、音が弱い、については改造などで対処することができる。
眼鏡装着者は使わなくなった眼鏡のレンズを貼り付けるのが超オススメ。見え方が全然違うし快適。
ヘッドパッド改造も簡単なので是非やるべき。やるとやらないとではぜんぜん快適さが違う。改造後こそが製品の真の姿といっても過言じゃないぐらい。ソニーが頭痛軽減ヘッドパッドをリリースしないのはサボってるからだと断罪してもいい。

その他、余談

  • 一人でしか楽しめない。俺は一人暮らしだから困らないが。
  • 首を振っても映像がついてくるのと大画面のため、酔い易い。一人称視点のゲームとか大迫力だけど大変。
  • 修理保証用に箱を置いておけってのは困る。
  • PS3で使ってると、ときどきHMZ-T1用の設定が残るのか、TVでゲームをしようとしたときに音声が変になることがある。音声出力をHDMI→光→HDMIで切り替え直すと元に戻るが。
  • 涙を拭きづらい。あくびの時とかちょっと困る。
  • ますます映画館に通う気がしなくなる。音響では映画館に勝てないのでそれを目当てに行くぐらいか。
  • 3Dソース自体がまだまだ少ないのでゲームをしない人には肝心の3Dをあまり堪能できないかも。