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HMZ-T1のデコパッド改造

昨年の11月に購入して、PS3でBDを観るときやゲームの際は必ず装用しているヘッドマウントディスプレイのHMZ-T1。とても大きく感じるスクリーンと黒浮きのしない美しい映像を楽しんでいるのだが、どうやっても頭痛から逃れることができないでいた。
本体重量が420gあって、それを後頭部のヘッドバンドと額に当てるデコパッドで支える構造になっている。

本体重量の殆どの部分は前方にあるわけで、その重量がまともにオデコに掛かるわけである。パッドには一応クッションが付けられているけれど、2時間ほどつけてると皮膚がものすごく痛み出す。あまりの痛みに装着していられなくなるほどである。
荷重と圧を緩和するために衝撃吸収ゲルとかクッションとかをパッドと額の間に挟んで見たりしたが、根本的な解決に至らず。装着位置をずらしたりもしてみたが、これもいまいち。
それで困り果て、あんまりやりたくはなかったけど、ウェブに載せられていた改造例を参考にして、デコパッドを自作してみた。やりたくなかったのはめんどくさかったのと、本体に2個付属するデコパッドの一個を流用するため、中古で売るときに付属品完備と名乗れなくなるためだ。
材料は50枚入りDVD-Rのケースと、百均で購入した食器洗い用スポンジとハンカチ。後は両面テープと養生テープ。まずはデコパッドのクッションを剥がす。

クッション自体は両面テープで貼りつけてあるだけ。
次にDVD-Rのケースを額の大きさ分切り取る。これがちょうどオデコのアールに沿う大きさなのである。
切り取ったケースの裏側に両面テープをベタベタと貼って、スポンジを貼り付ける。それをデコパッドの支持部品に両面テープで貼付け、養生テープで補強。接触感をマイルドにするため、額の皮膚に当たる部分全体をハンカチで覆って固定してやれば完了。
要はパッドの面積を広げて荷重を分散させるわけだ。養生テープを使ったのはたまたま手元にあったのと、調整のために貼り直しても接着剤の跡が残らないから。
ちなみに使わなくなったメガネのレンズを本体にベルクロファスナーで貼りつけてあり、メガネフレームと本体が干渉することもない。

↑こんな感じ。

これで装着してみると実に快適。以前悩んでいた映像のボケも少なくなり、映像も非常にクリアに見ていられる。三時間連続起動の警告が表示されて初めて、ああそんなにつけてたのかと気づくほど。もっと早くに試せばよかった…。

1080pモデルが出たら買い換えるつもりだから、次期モデルではソニーが巷の改造例を参考にしてくれることを切に望む。あと人体の構造上、目の位置や高さ、頭の形状は決して左右対称ではない。それを軽減してくれるような仕組みも入れたほうがいい。眼鏡のフレームがどうしても干渉するので、それも少なくなるような構造だと助かる。

早くこれでスターウォーズ3Dを視聴してみたい。今のところ家電では最強の3D視聴装置であり、映画館の方式すら及ばないのだから。