Look on the Bright Side of Things

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インフルエンザ騒ぎ

新型インフルエンザが兵庫、大阪で発症したことを受けて、大阪市内では小中学校が全て一週間休校となった。そしてドラッグストアやコンビニでマスクが飛ぶように売れて売りきれとなっている。通勤時、マスクをする人が大勢を占め、さながらパンデミック前夜といった様相である。
花粉症が終わってマスクをつける日々から解放されたばかりの俺は、再びマスクをつける鬱陶しい生活に戻るのが嫌で、マスクを付けていない。大体、店頭で売ってるようなマスクではウイルスの進入は防げない。それはマスクにも書いてあるのだが、「ウイルス飛沫を99%カット」などと紛らわしい表現になっている。
マスク内の呼気による湿気で多少はトラップされるだろうけれど、それは花粉症でも同じこと。花粉症にしたってマスクをしても完全には防げない。その花粉の大きさは数十マイクロメートル。対するインフルエンザウイルスの大きさは80〜120ナノメートル。100〜1000倍のスケールなのである。
インフルエンザウイルスを人間の大きさ(170cm)と仮定すると、花粉は数百メートルの大きさである。空気中の濃度や発症を引き起こす力の差はあるから一概には言えないだろうが、ウイルスから見れば、マスクなんかスカスカの網どころか、大きすぎて意味を成さない。
実際、今回の新型ウイルス対策として欧米ではマスク着用は推奨されていないそうだ。
感染の防御として一番有効なのは手洗い。インフルエンザウイルスは石鹸や消毒剤に極めて弱い。花粉と同じく、手や衣服に付着したものがそれを経由して鼻腔、口腔内に侵入することがあるので、その経路を断つ訳である。
仮に感染して咳などの症状が出た場合に初めて、マスクは絶大な効果を発揮する。喉の湿度を保って症状を悪化させないと共に、ウイルス飛沫の飛散を防ぎ、さらなる感染者の発生を防ぐわけである。

まぁ、「鰯の頭も信心から」ともいうから精神的に楽だったらそれはそれでいいのかもね。

個人的には、喫煙者がマスクをしてるのにはアホらしさすら感じる。インフルエンザよりも毒性が強いものを望んで摂取してるのにね。マスクする前にタバコを止めたほうが病気予防にはよっぽど効果があるだろうに。