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パットン大戦車軍団

タイトルに惹かれて戦車戦がたっぷり見られると思って借りたのだが、原題は"Patton"。つまりジョージ・パットン将軍の伝記映画。ブルドーザーのように突っ走るパットンと周囲の軋轢を描いた内容。映画で見てるぶんには面白いおっさんだったので楽しめた。想像していたよりはインテリで詩を解し、歴史にも明るい。ジョークのセンスも悪くない。乾杯を求めるソ連将校に対し「てめぇらソ連のクソッタレとは飲まん!」と宣言し、ソ連の将校が怒って「おれも米兵をクソッタレだと思ってる!」と返すとにんまり笑って「よし、クソッタレ同士で乾杯だ!」と飲み始めるシーンは笑えた。でしゃばり屋の英軍モントゴメリー将軍との先駆け競争などは子どもかこいつらと呆れた。
ちなみに戦車は第2次大戦当時の戦車を使ってない。ドイツ軍のティーガーIは米国製M47を黄色に塗ったものだし、米軍のはM41っぽいのを使ってる。米国内に大量にあったと思われるM4シャーマン戦車すら出てこない。あとドイツ軍歩兵の服装がなんか変。つまり、戦闘シーンの正確な再現は意図されていない様子なので、「大戦車軍団」というタイトルに惹かれてそれを期待してしまうと肩透かしを食らうことに。
レンタルしたBD版で日本語吹き替えをチョイスすると、昔の名声優の演技が聴けるが、当時カットされていた部分など、吹替えされていないところは原語に切り替えられる。音声バランスがおかしく、セリフよりも音楽や効果音が大きすぎる。