Look on the Bright Side of Things

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寒くなってまいりました

昨日あたりからいきなり寒くなってきた。寒くなると同時に乾燥の季節に突入したわけだが、フケ症の私にとってはちょっと辛い季節である。
頭皮が訳もなく痒くなってきて、そのうち、ぱりぱりと剥がれ出すのである。痒いからといって掻くと傷が出来て、また皮膚が剥がれ、痒みをとるために念入りに洗うと脂分が失われてなおさら乾燥し、皮膚が剥がれ、積もり積もって凄い量のフケとなる。体質に由来するものだし、毎年のことなのでなかばあきらめていた。耳垢が湿っている人は、フケ症とワキガを併発する。私もそうなのである。
ところが最近は適切なケアをすることで、かなりフケを抑えることが出来るようになった。方法は単純。シャンプーを控えること。これだけ。洗髪も毎日はしない。汗を掻いていなければ2日に一回程度。週3回程度しか洗わず、そのうち2回は水洗いで済ませる。
耳垢が湿気るとか、頭皮が脂っぽいのは、分泌物が多いからである。多いから気になってしまい、ムキになって洗う。すると分泌物は根こそぎ洗い流される。流されるだけならまだいいのだが、洗う時に使うシャンプーには殺菌力がある。これがいけない。
我々は細菌の海に暮らしている。ものあるところ必ず菌はいる。菌を除去することなど普通の生活では出来ない。我々の皮膚も菌で覆われている。しかしこの菌は人間と仲の良い菌である。でなければ我々はとっくに全身皮膚病になって絶滅している。住み処と栄養を提供してやることによって、彼らは他の菌を追い出して我々を守ってくれるのだ。
ところが殺菌しちゃうとそこは更地となってしまう。そこに悪い菌が付くとなかなか追い出せなくなってしまう。これがフケを含めた肌荒れの一因となるのだ。
分泌物に頼っている人体常在菌は、分泌物を根こそぎ洗い流してしまうと繁殖しにくくなってしまい、悪い菌を追い出す力が弱まってしまう。だから適当に洗ってなるべく殺菌しないことだけで、常在菌によるバリアが維持でき、皮膚の状態も安定するのである。
これに気付いてからはむやみやたらに身体を洗うことを止めた。石けんも匂いの気になるところを軽く洗うだけにしか使わず、身体をごしごし洗うことはしない。軽く水で流すだけ。
それでも悪臭がするかと言えばそんなことはなく、普通に生活できている。フケも少なくなったし。

その後