Look on the Bright Side of Things

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読んでみたのだが

嫌い嫌いと避けてるだけでは良くない。世の中で大人気なのだから、きっと良いところがあるはず、とコンビニで最新刊を手にとって立ち読みしてみた。
やっぱりちっとも面白くなかった…。所詮はトンデモ忍術合戦なのはしょうがないとして、セリフで説明しすぎ、絵がゴチャゴチャしすぎ、で読みづらいったらなかった。そしてキャラクター全員が全員、薄すぎる。厚みと深みを出そう出そうとすればするほど薄さが際だってどうしようもない。本来、厚みがあって深いキャラは収まりきらないので、自然とページが多くなるハズなんだが、詰め込めてしまってる時点で薄さは隠しようもない。巨人がたくさん出てくるのも薄さ隠しなんだろう。迫力を出したいってことは地に迫力がないことの裏返しだからね。
ファンタジー世界で何の根拠も持たないトンデモ忍術合戦してる段階で、世間知らずの無知だって自白してるようなもんだ。まともな作品世界を構築出来るほどの経験なり知識がないんだろうね。どうだ?スゴイだろ!って子どもにデコチャリとか段ボール仕立ての秘密基地を自慢されてるような読後感だった。
同じトンデモ忍術合戦やってても荒木飛呂彦なんかは世界設定がしっかりしているのだけれど。荒木は出自が西部を舞台にした「武装ポーカー」だし、作品中に色んなトリックを用意していて元から出来が違う。「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部におけるダービーとのイカサマ合戦は派手な戦闘もないのに手に汗握る出来だった。