Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

プラモの思い出

MGガンダム2.0を組み立ててる内に色々思い出したのでついでに書く。
最初に作ったプラモデルは駄菓子屋で買った仮面ライダー。一つ50円で、プラモデルというよりは組み立て式のミニ人形のようなものだった。大きさは10cm弱、部品点数は4つ程度で、両手を頭から足までの胴体部分表裏で挟み込んで組立完了、と言うようなものだった。なんか毎日買って組んでたような気がする。
次に覚えてるのは「がんばれロボコン」。これは子どもにしては大きなものだったが、やはり部品点数は少なめで、胴体表裏で腕と足を挟み込んでおしまい、あとは目とハートにデカールを貼るだけのようなものだったのだが、腕の色が銀色じゃないのが気に入らず、オヤジに無理を言って塗装をねだったら、よく解らずにペンキで塗ってしまい、表面が溶けてガビガビに。うえーんと泣きだしたら「おまえが塗れ、いうたんやんけ!」と頭を殴られた。
手先が不器用な割にはプラモデルを作るのが好きだったようで、懲りずにクリスマスプレゼントと言うことで「宇宙戦艦ヤマト」を買って貰った。なんだかよく解らないが、映画公開記念と言うことだったのか、スケベ椅子みたいな鈍い金色のモデルだった。喜んで作っていたものの、製作途中で何かに蹴躓いてずっ転けて下敷きにしてしまい、バラバラに粉砕してしまってまたもベソを掻いた。「さらば宇宙戦艦ヤマト」が公開された時には戦艦アンドロメダを買って貰ったような気がするのだが、こちらは完成させた覚えがない。
バリバリ作るようになったのはガンプラブームからで、兄貴が買ってきた「How to Build Gundam」の作例を見てからだ。
ニッパーでランナーから部品を切り離し、紙ヤスリで切断面を整え、ビンで買ってある接着剤を塗って接着。合わせ目にはパテを盛って乾かしてからひたすら紙ヤスリで磨く。
ガンダムカラーを買いそろえ、薄め液を薄め用と筆洗用に小分けし、細かい部分を塗る時には息を止めて手が震えないようにして、必死になって塗装していた。特にガンダムのカメラアイ部分周辺はもの凄く気を遣う部分だった。
どうも俺は塗装が下手でいくらなめらかに塗ろうとしてもダマができたり塗りむらが発生したりで、キレイに仕上がったことは一度もないかも知れない。それでも頑張って塗装していた。
塗装が完了するとデカールを貼ったあと、タミヤのエナメル塗料で汚しをいれて一応完成。しばらくの間、飾ってはポーズをあれこれ取らせている内に関節が折れたり、部品が外れてどこかへ行ってしまったりして、そのうちゴミとして捨てられる。そしてまた新しいキットを買って、のサイクルだった。関節が折れても瞬間接着剤で補強したり、出来る限り大事には使ってたけれど。
フルスクラッチに挑戦しようとプラ板を買ってきたこともあったが、雑な性格なためか部品を巧く切り出せず、歪んでばかりで、あきらめてしまった。
最後に作ったのは1/24スナッピング・タートルだったけれど、完成させたかどうか記憶があやふやである。むしろその前に作った1/24スコープドッグの方をよく覚えている。当時にしては驚異的な出来のキットであり、一生懸命頑張って作ってそれなりに納得のいく出来になったけれど、これも飾ってはポーズを変えてと遊んでる内にターレットレンズが折れ、アンテナを紛失し、マシンガンの先が折れ、股関節が折れ、その都度、瞬間接着剤で補強、固定を繰り返している内に面倒くさくなって捨ててしまった。当時の俺にはそのまま飾り続ける、という選択肢が無かったのである。いじれなくなった時点で価値が無くなっていた。
最初の出会いが組み立て式オモチャだっただけに、ずっとそれを引きずっていたのであろう。スコタコも高いデュアルモデルを買うよりは、という選択だったような気がするし。