ガンダム2.0

何となく気持ちがアンニュイな今日この頃。何か気分を変えるようなことがないかな、とWebサーフしてると、ガンプラが目にとまる。最近のガンダムはごてごてしすぎてて、どうも気に入らないのでゲーム以外でフォローすることはほとんどない。
しかし、記事にでていたMGガンダムVer2.0はとてもそそるコンセプトのもとに制作されている。可能なかぎり余計なディテールを削ぎ落としつつも、最新技術は存分に投入して、出来るだけ多くの人に制作を楽しんでもらおうとしているように見えた。
なんだか欲しくなってしまって、終業後に梅ヨドで購入して帰宅。早速作り始めた。
プラモデルは中学〜高校の頃作った1/24スコタコとブルーATが最後。もちろん第１次ガンプラブームは経験済みだ。最初に作ったガンプラは確か1/144シャアザクだった筈。駄菓子屋でそれとなく置いてあったものを買ったのが初めだった。菱形のチューブに入っているセメダインが付いていた。部品点数も少なく、可動部分は首、肩、肘、手首、太もも、膝ぐらい。ガンダムカラーなんてなかったから、サインペンでモノアイ周りとか肘とかの黒い部分を塗りつぶしておしまい。プラモデルというよりは作るおもちゃのようなモノだった。ポーズを付けて遊んでいるうちに、肩や股の関節がへたって折れてしまい、ゴミとして捨てられる運命に。
ガンプラブームが爆発した頃には主役機である1/144ガンダムを入手するのはきわめて難しかった。たまに入荷すると、目のモールドが逆になってるいわゆる「韓国版」で、それも直ぐに捌けてしまった。たしか1/100ガンダムは可動箇所が少なすぎて人気が無く、それで手に入れられたように覚えている。ゲルググかなにかを買いにいって、品切れだからしょうがなく買ったような。
1/100ガンダムはコアファイターを格納する関係か、股関節が固定されている上、1/60ガンダムと違ってドッキングさせるとコアファイターの一部分が露出するようになっている。これはアニメでも設定があやふやだった為、それを反映しているのである。これも遊んでいるうちに右肩関節がへたってしまったので、クラッシュモデルでも作ろうかと熱したカッターでグチャグチャ切り裂いていたら変なモノになってしまい、捨ててしまった。
ガンプラだけでなくイデオンやダグラム、そしてボトムズなんかも作っていたけれど、当時の俺は細かい作業が苦手で根気が無く、それほど上手には作れなかった。ラッカー塗料でチョイチョイっと塗装したり、合わせ目をパテ埋めしてヤスリ掛けして消したりする程度だった。兄貴が凝り性で、手先も器用だったから、時おり手伝ってもらっていたが、あんまり上手に作ってしまうので、自分の腕の下手さ加減が嫌になったのと、ファミコンの方に夢中になって卒業してしまった。
さて、ガンダム2.0である。Webで見たから知ってはいたが、部品点数の多いこと。むかしの1/100とはえらい違いだ。あの頃のガンプラは内部が空洞で、胴体部分はほぼ可動せず、関節の自由度も少なかった為、ポーズも付けずらかった。カッコいいポーズを付けようとするとどうしても改造して継ぎはぎし、固定したポーズを取らせる以外方法がなかったし、最低でも整形色と異なる部分には塗装を施さなければならなかった。
それに対して現在のものは上手く色分けされており、組み上げると無塗装でもそれなりに見栄えのするオモチャになる。しかも合わせ目が上手く隠れるようになっている。可動の仕組みもよく考えられており、組みながらビックリしっぱなしだ。
特に驚嘆したのは、組み合わせの精度。昔は合わないことが当たり前だった。だからヤスリで削ったりパテを盛ったりして合わせ目をなだらかにするのは工作過程の一つだった。その頃からは考えられない精度で、よくもこんな細かい部品で差し込みがずれないものだ。しかもスナップフィット、つまり接着剤無使用。差し込み口が大きすぎても小さすぎても組み立てに支障を来す筈だが、そんなことが全然ない。
スカスカだった中身も、可動の仕組みを内包した内部骨格をくみ上げてから外装を装着していく形式となり、組み上げて持ってみると、ズッシリとした重みを感じる。

細かい部品が多く、作り上げるのにはかなり手間がかかるが、その過程が楽しい。よく考えられた仕組みを追っかけるような感じで、興味が尽きないのである。今日はコアファイターと右足を作っておしまい。酔うとおそらく組めなくなってしまうので、続きは土曜日かな。
ちょっと気になったのは、アキレス腱のあたりの装甲。引っ掛けるだけみたいで、ポロポロとれちゃうのである。なんか間違えちゃったかな？

ガンプラ MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)