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昇段審査

この日は終日、昇段審査の立ち会い。というか昇段者のお相手を務めた。彼の審査のために2ヶ月ほど、週一で彼の相手をしてきたのだが、私の親父ほどの御年配ということもあって多少物覚えが悪い。同じ事を何度も何度も繰り返して指摘しなければならないが、私だったら自分の息子ほども年若い相手にそんなことをされたらキレかねないところだ。
当然の事ながら私は年長者に対する敬意を払っているが、道場という場において私の方がずっと先輩とはいえ、彼にしてみればあまり気分の良いものではないだろう。
それもこの日でいったん終わり。審査は昼からだったのでそれまで何度もおさらいを繰り返した。その甲斐あってか本番も大過なくこなし、見事昇段と相成った。
審査を受ける当人でないとはいえ、相手としていい加減なことをして、そのせいで失格となってはたまったものではないから、私も少し緊張してしまった。本気になっていつもの調子で動いたりすると、彼が受けきれずに技が萎縮してしまう。かといって手加減が過ぎると技に真剣味が出なくなる。審査の相手というのは妙に肩が凝るのである。自分が審査を受けている時の方が思いっきりやれるので、むしろ楽かも知れない。