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クソッタレな邦題

最近、劇場や配信で観た2つの映画、「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」「セッション」について、どうも邦題にムカつくのでそれについて。
「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」の原題は「Demolition」で意味は「(建物などの)取り壊し、破壊、(特権などの)打破」あるいは「解体」である。原題は映画の内容である「それまでの日常及び人生の破壊、解体と再生、再構築、再出発」をそのまま表しているのに対し、邦題は何かロマンチックな趣きを醸し出し、観客をあえて誤導しようとしているとしか思えない、全く不誠実なタイトルとなっている。これには本当にムカついた。タイトルライターは原作に対する敬意を持っていないとしか思えない。こんなタイトルはクソだ。
「セッション」の原題は「Whiplash」で意味は「鞭打ち症」であり、劇中で重要なキーになるジャズの名曲のタイトルでもある。この映画のタイトルは「Whiplash」以外あり得ない。なにが「セッション」だ。この映画で繰り広げられるドラマはそんな生易しいものではない。版権の関係なのかもしれないが、なんとか「Whiplash」に通じるタイトルを探してほしかった。
今まで見た映画の中で1番のクソ邦題である「戦争のはじめかた」よりはまだマシだけれども、ゴールデンラズベリー賞やはくさいアワードのように、クソな邦題を槍玉に挙げて改善を促すような賞とか創設できないものか。