Look on the Bright Side of Things

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キャピタリズム マネーは踊る

ぽすれんでレンタル。最初の方のシーンで、家が人手に渡って悲嘆にくれる太ったオバサンが「私たちは日々食べていくだけで精一杯なのに」とかいってたのを見て、夫婦そろってブクブク肥えるぐらい強欲に食いまくってたんだから、食費節約してればなんとかなったんじゃねぇの?と思ってしまった。はち切れんばかりに膨れ上がったマイケル・ムーアについても、食欲を制御できなかった癖に銀行の強欲を責めるのはなんだかなぁと思う。
それはさておき、映画の内容は前からずっと思ってたことを裏打ちするような内容であった。強欲に対して制限を行わない資本主義は誤っているのである。日本の場合、個人の月収200万円以上は全部国庫に納めて福祉に回してもいいと思う。年収5000万とか1億とか、そんなに金いらんやろ。起きて半畳寝て一畳は行き過ぎだが、自家用ジェットとかそれを離着陸させられる空港付きの家とか、遊園地付きの家とか、アメ公の大金持ち共については、個人で所有していい財の限界を遥かに超えてると思う。
才能がある人が報われるのはいいことだけど、報われ過ぎは良くない。今の社会は高額所得者は報われすぎ、低所得者は報われなさすぎだと思う。小泉や麻生に鳩山、御手洗みたいな貴族の存在を許すような社会のあり方は間違っている。
ラストの方で政治家が国会で堂々と強盗まがいの銀行に対しては法に反してでも戦えと指嗾していたのには感銘を受けた。ああいう硬骨漢がいるからアメリカは侮れない。
映画の中で神父たちが「資本主義は邪悪」と答えているのだが、資本主義の源流はプロテスタントにある。カソリックプロテスタントが不倶戴天の敵同士である以上、カソリックの神父達にとって資本主義が邪悪なのは当然である。