Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

FX ライトセイバー オビワン EP1版

以前から欲しい欲しいと思っていたライトセイバーのおもちゃ。盛り上がってしまってどうしようもないSW熱に煽られて、気がついたらこの間の日曜にポチってしまった。しかもAmazonで。注文してから佐川だったらどうしようと不安に思ってたが、よく見ると出品業者でヤマト運輸を使ってくれていて一安心。
amazonの表示では到着が6日後になってたのだが、ヤマト運輸の追跡サービスで確認してみたら月曜に出荷してくれてなんと今日到着。ウキウキしながら帰宅。amazonの商品説明で単4電池が必要だが同梱されていないと知っていたので途中のコンビニで購入し、飯を食って配達を待つ。指定時刻通りに宅急便が来てくれた。佐川急便のボケどもとは大違いだ。
早速開封し電池を入れて点灯してみた。各種ネット上の写真だと、刀身の中央が白色で、周囲に近づくにつれて青や赤の色が強くなっていくという劇中のイメージに近い発光をしているのだが、目視ではそうではない。白い部分はひとつも感じられず、全体が青色に発光していて暗めの蛍光灯に色フィルムを巻きつけた感じに近い。携帯のカメラで撮ると下の通り、劇中イメージにそっくりで、そうそうこれが欲しかったんだよねってなる。

ところが実際は下記のようなイメージ(Gimpでレタッチ)*1

詐欺じゃん!と叫びたいところではあるが、現実ってこんなもんだよね、という年嵩ゆえの諦めが勝ってしまい、購入直後の興奮も手伝っていいとこ探しのほうに気分が傾いていく(ちなみにmade in china)。
剣術のように左手で帯刀してから、右手で抜刀し、相手に切っ先が向く頃に光刃が伸びるようにスイッチを入れてEP5のダース・ベイダー気分を味わう。伸長音と収縮音が気分を高めてくれる。いいとこ探しをしようといろいろ操作しているうちに若干の違和感を感じる。切っ先が正中線上の先にない。刀身であるポリカーボネートのパイプが少し歪んでいるのである。刀身が丸い上に僅かな歪みだから素人には感知できないと思われる(丸い上に発光するので私も解りにくかった)が、稽古を積んだ人にとっては気持ちが悪いだろう。製品すべてがそういうわけではないと思いたいところである。
普段の稽古でも、たまに後進に得物を借りるとそういうものに当たり、構えた瞬間に気持ち悪さを感じ、稽古に悪影響が出るよと指摘して破棄するよう促すけれど、それまで彼らはそれで稽古してきて違和感を感じてなかったりする。だから真っ直ぐ掛かってこれなくて叱られることになる。5年以上稽古しててそれでは困るのである。
実際に手にする前から多分駄目だろうなと思ってたのだが、EP1のオビワンモデルは柄頭に出っ張りがたくさんあって使いづらい。日本の剣術ではたいてい柄頭に小指が掛かる程度か、手のひらの中に柄頭を入れて握るのだが、それができない。左手の締めが効かせずらいし、効かせようとすると痛い。刀身の前側にスイッチがあるため、そのスイッチを右にしてもつと、右手の人差指に引っかかって斬撃や操剣中にスイッチが切れたりする。スイッチを左側にしてもつと誤操作の心配がなくなるが、グリップのデコボコの部分が手前側を向いて意味を成さなくなる。EP3のアナキンとオビワンのものを除いて、ライトセイバーの意匠はいくつかのサンプルの中から俳優本人が選んだそうだから、スイッチが実は別のところだとしても、柄頭の件だけでもデザイナーとユアン・マクレガーには剣術のセンスがない。
軽い耐久テストのつもりで正座して打ち込み・切り返しのように左右の斬撃を素早く繰り出してたらミシッという音がしたので、即座に止めた。これはおもちゃなのだから本気になってはいけない。手首でヒョイヒョイ振って楽しむのが正しい。
刀全体の長さは竹刀で言うと3尺5寸ぐらい。一般的な日本刀よりは長い。柄は竹刀よりは短く、木刀や剣よりは長く太い。6尺棒を握ってるような感覚になる。柄頭に穴が開いてて内部のスピーカーから音が聞こえるようになっている。
劇中でのライトセイバーの持ち方などを確認するために映画を見直してたら、例えばEP3のドゥークー戦でライトセイバー自体の影が地面に落ちているなどのBlooperを発見した。映画本編を見ながらライトセイバーのスイッチを入れて振り回すとなかなか楽しい。結局、買って失敗かというとそうでもなく、お外で振り回して遊びたくなってるし、もう少し輝度が高く、音の低いセイバーが欲しくなってる自分がいる。出来ればダース・モール版を買って友人とチャンバラごっこしてみたい。

FXライトセイバーについて色々調べていたら、メーカー製では飽きたらず、自作する人が世界的に少なからずいるらしい。まあ当然だろう。私も購入直後なのに、もっと劇中のイメージに近い発光をするセイバーが欲しくなった。強度的にも不満がある。FXセイバーはチャンバラとかするとすぐに壊れてしまうそうだ。刀身内部にLEDをずらりと並べて光刃の伸縮を表現しているから、強い衝撃を与えるとLEDや回路が壊れてしまうのだろうし、刀身そのものが破損してしまうだろう。おもいっきり振ったり強くモノに当てると柄の手前から刀身が折れるか抜けるかするだろう。
それでチャンバラに使いたい人たちは、伸縮や音響を諦めて耐久性を上げるように改造してるらしいし、強力なLEDを使って発光を劇中イメージに近づけたりしていて、海外サイトではその為の部品を売ってたりする。完成品の値段はピンきりでFXセイバーと同等のものから4〜10万円位するものまであった。
そういう人たちがコスプレも含めて動画や画像を公開していて色々観てみると、糞握りで、脇が空き、右手で押し、肩が上がり、腰が引け、顎を出すといった感じで武道的にはどれも素人。本人たちがカッコいいと思ってればそれでいいのだから、突っ込む方が無粋なのだが。

スターウォーズ オビ=ワン・ケノービ フォース FX ライトセーバー (エピソードI版)

スターウォーズ オビ=ワン・ケノービ フォース FX ライトセーバー (エピソードI版)

写真を幾つか撮ってみたので掲載する。

赤い丸がスイッチ。上にずらすと起動。スイッチの下にある小さな丸は日本刀でいう目釘。

柄元にはMade in Chinaのシール。本当は柄に色々とインストラクションのシールが貼ってあったが剥がしてしまった。柄頭付近にあるボタンのような部品は飾り。ベルトクリップ用に使うのかな?

柄頭を回すと外れ、電池ケースを収められるように。電池ケース内にスピーカーが仕込んであり、柄頭には穴が空いていて、音を外に出せるようになっている。

柄頭と電池ケースのクローズアップ。電池ケースの矢印を柄の内部にむけて差し込む。電池ケースはカバーが付いていて、プラスネジで止める形式。振り回すから電池が外れるのを防ぐためだと思われる。

剣尖の写真。ポリカーボネートパイプの先端を丸い部品で蓋をしている形。刀身内にはフィルムが封入してあって、これがLEDからの光を乱反射させて、刀身全体が光っているように見せている。写真では写ってないが、刀身をよく見るとフィルムの継ぎ目がみえて、発光させたときに少し影ができる。先端の部品も刀身を少しはみ出している。アメリカンな品質と言えるかもだ。


発光イメージ。いずれも蛍光灯下で撮影しているのだが、携帯のカメラは発光体の明るさを基準としてしまうのか、周囲が暗く写ってしまう。すでに述べたように肉眼ではもっと青色が濃く、白い部分はない。

以下は部屋の明かりを消して撮った一枚。なんかいい感じ。

*1:9/3追記:肉眼で観たイメージに近い写真はこちら