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昆虫もの2冊

昆虫ものの新書を2冊読んだ。ひとつは「昆虫にとってコンビニとは何か」で、昆虫マニア、いやカメムシマニアの著者による、昆虫の視点から見た我々の社会についての本。前々から思ってたが、我々人類は細菌という超大先輩の支配する世界に現れたペーペーも良いところの存在であり、昆虫という先輩から見てもゴミみたいなちっぽけな存在である。この世界を真に占拠しているのは細菌であり、植物と昆虫はそれに準じた存在だとおもう。細菌との共生度一つとってもそれが分かる。我々哺乳類も細菌と共生しているけれど、植物や昆虫はその相互依存度が深く、特定の植物や昆虫の中にしかいない細菌すらいる。細菌が絶滅すればすべての生物が確実に死に絶える。植物が絶滅するとほとんどの生物が死に絶えるが、細菌は絶滅しないし、それにのみ依存する生物種も生き延びるだろう。昆虫が絶滅すると、人間も含めたかなりの動植物が絶滅するが、細菌と植物は一部が生き残るだろう。しかし脊椎動物が絶滅しても、他の生物に与える影響はそれほど無いのではなかろうか。
もう一つの本は「昆虫-驚異の微小脳」だ。これには目から鱗が落ちた。啓蒙とはこう言うことかと、新たな地平を見た思いがする。虫に学習能力はなく、遺伝子によって全て行動が決定・支配され、周囲の状況に機械的に反応するのみだとばかり思っていた。しかし、この本は虫に記憶・学習能力が在ることを教えてくれる。虫の脳はニューロン比で人のそれの10万分の1程度なのにもかかわらず、彼らも記憶し、学習し、判断できるのである。驚いた。

昆虫にとってコンビニとは何か? (朝日選書)

昆虫にとってコンビニとは何か? (朝日選書)

昆虫―驚異の微小脳 (中公新書)

昆虫―驚異の微小脳 (中公新書)