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StarWars Revenge of the Sith

DVDが発売されたので購入して一日中ずっと見ていた。長かったスターウォーズサーガもこれでおしまい。新3部作では一番の出来だが、新3部作全体の出来自体が低いので、並みの映画よりちょっと出来が良いだけ。
それでも特撮の代名詞となったシリーズだけに、あり得ないぐらいの特撮レベルである。ほぼ全てのシーンで合成が行われている上、実体の存在しないCGキャラクターが俳優に迫る表情を見せる演技を行っている。
例によって英語・日本語・コメンタリー・特典映像・全てを見た。字幕については昔々、一作目公開当時の酷さは面影もなく、それなりにうまく訳されている。当時は小学生だったので字幕の酷さについては理解していなかったのだが、フォースを霊力、ライトセーバーを光線剣、XウイングをX戦闘機などと訳していたように覚えている。
後年、英語がある程度聞けるようになって一番もどかしかったのは、「Dagoba System(ダゴバ星系)」を「惑星ダゴバ」、「Forest moon of Endoa(エンドアの緑の月)」を「惑星エンドア」というように、恒星系と惑星、衛星を一緒くたに訳していたことだ。実際には、ヨーダが隠棲していた星は恒星ダゴバを巡る同名の惑星だし、イウォーク達が住んでいた星は、巨大なガス惑星エンドアの、緑に覆われた名も無き衛星なのである。「ジェダイの帰還」の面白さは、その名も無き小さな星に住む、名も無き小さなエイリアン達(劇中ではイウォークという種族名も出てなかった)が巨大な銀河帝国の打倒に重要な役割を果たすところにあるのに。
「帝国の逆襲」でも「Hoth System(ホス星系)」に進入した帝国艦隊が、それを予期するかのように第6惑星ホスがシールドで覆われていることに面食らうシーンがあるのだが、「System」を「星系(あるいは太陽系)」と訳さずに惑星ホスとしてしまうと、帝国艦隊がいきなり反乱軍エコーベースのある第6惑星軌道上に現れたような印象を受けてしまう。もっと大きなスケールで戦いが進んでいるのに。
その他、細かい単語が省略されてしまってるとかいろいろあるけれど、字幕の長さの関係上やむを得ないとしても、スターウォーズのスケール感が失われてしまうような訳は困る。特別編以降、かなり直されてはいるが、時々そういう訳が行われていることもあるのが腹立たしい。
スター・ウォーズ エピソード3 / シスの復讐 [DVD]