Look on the Bright Side of Things

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北朝鮮の「ドーンとやってみよう」

北ドンとばかりに北朝鮮が地下核実験を盛大に挙行した。時間の問題だっただけに特別の感慨は無い。意固地でスネてる嫌われ者の貧乏たれを、よせばいいのに金持ちエリートのガキ大将がいじめるもんだから、最後の手段とばかりにナイフを持ち出してきたようなものだ。こうなるとなだめるのも大変である。
貧乏たれは従来の力関係を覆すべく切り札を切った訳だから、ちょっとやそっとでは引こうとすまい。しかし金持ちエリートのガキ大将はプライドがものすごく高い上に、貧乏たれの必死さに理解が及んでいない。ナイフを持ち出されるほどいじめたとは思っていないのである。
現実のケースとしてこういう事態の推移としては以下のようなことが考えられる。

  1. お互いに今までの事を詫びて仲直りする
  2. 先生や警察を呼んでナイフを取り上げてもらう
  3. 説得、もしくは実力行使でナイフを取り上げる
  4. 貧乏たれがナイフの力に酔って図に乗り出す
  5. 誰かが刺され、貧乏たれは鑑別所送りとなる

1.が一番平和的なのだが、あり得ないだろうし、ガキ大将らが先生であり警察だから2.も無理。3.の推移によっては4.と5.の事態を招来し、更なる危機が訪れるだろう。つまり、旨く説得するか、取り押さえてナイフを取り上げ、二度とそんな真似をさせないようにする以外に道は無い。しかし、北朝鮮は以前の力関係に戻りたいとは思っていまい。アメリカや関係国の体面が傷つくぐらいの譲歩をしない限り、核の放棄に同意する事は無いだろうが、お互いに武力衝突は嫌だろう。
すなわち、何も変わる事無く、金正日の死病やブッシュの任期切れなどの経時的状況変化をお互いに期待して、ズルズルとこのままの事態が続くんじゃないだろうか。