Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

Ace Combat 7 Skies Unknown

昨年末にPS4を購入したときに併せて中古で入手していたが、ずっと積みゲーにしてて、最近ようやくプレイできた。

エスコンシリーズは2からプレイしている。このブログではZeroの感想を書いている。もう14年前のゲーム。

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昔から3Dシューティングが大好きで、アタリのスターウォーズファミコンの「スターラスター」で大興奮していた。空戦ものでいうと、エスコンのもとになったアーケードの「エアーコンバット」は大好きだったし、メガドライブで出たEAの「F-22 インターセプター」なんかも繰り返しプレイしていた。雰囲気的にエスコンの遠い先祖みたいなゲーム。


Classic Game Room HD - F22 INTERCEPTOR for Sega Genesis

 

もう少しリッチなグラフィックになると、スーパー32Xの「ステラーアサルト」も大好きだった。

 ポリゴンで、主観視点で、戦闘機で、リプレイあり。エスコンみたいだよね。

 

なのでエスコンは大好物ではあるが、据え置き派かつ初代PS以降、PS以外の機種は持っていないため、XBOX360でリリースされた前作の6などはプレイできていない。架空機がメインの3も趣味に合わなかったため遊んでいない。

エスコンはZERO以降は随分ご無沙汰であり、新作を遊ぶのは14年ぶりになる。PS3でも出してくれないものかとずっと待っていたのだが、ようやくリリースされたのが「アサルト・ホライゾン」や「インフィニティ」みたいな毛色の違うゲームだったため、パスした。

先に7の評価を書くと、プレイした中では04,7,5,Zeroの順といった感じか。23年前のリリースとなる2は、もはや記憶の彼方になってしまって評価できない。断片的に覚えてるほどだから面白かったはずだけどね。

やはり、04の壁はなかなか超えられない。思い出補正もかかってるのだろうが、04は未だにプレイしたくなるほどの名作。プレイヤーが「メビウス1」というコールサインで呼ばれるのみで、性格や素性、性別すら不明なため、プレイヤーをそのまま投影できたのが良かった。姿形や人格が描かれるのは敵側と占領下の人々だけで、味方は音声のみなため、自由な想像の中で縛られることなく任務に邁進できて、個々のプレイヤー自身の体験として記憶に残りやすかったのだろう。

5はチームを率いるシステムの関係上、パイロットたちの人間関係の中に組み込まれてしまい、プレイ中に会話もしなければならず、一人で飛ばせろよとイライラさせられた。ドラマも大げさでちょっと白けちゃった(特に「ちょっぱぁぁぁあ」のとこは萎えたし、補充メンバーにも萎えた)ため、04ほどには周回しなかった。亡き大塚周夫氏の声が聞けるのが良かったくらいか。

ただ、5と04のリリース順が逆だったら、5のほうがスタンダードになって、04は素っ気なさ過ぎて支持されなかったかもしれない。RPGで例えると5はFFで04は初代Wizardryなのかも。

5に続いてリリースされたZeroもシステムはユニークだったけれど、ラストバトルでピクシーに「臆病者」と罵られるのがマジむかついた。周回前提な内容のためステージ構成も短めだったし。ただ、ラストステージのBGM「Zero」は04の「Comona」や「Megalith-Agnus Dei」に並ぶ名曲。いまだに聴いてる。

さて、今作の7だが、当然のことながらグラフィックは超絶進化しており、戦闘機や戦闘シーンがどれもこれもかっこいい。ずっと飛んでいたくなるほど美しい背景。BGMもいつもながら名曲揃い。

キャンペーンは04寄りに作ってある感じ。ドラマもあるが5ほどクドくなく、さりとて04ほど淡白でもない。5よりも好感は持てるが、主人公周りのドラマはそんなにいらない。スクラップクイーンは主人公の去就に関わってこなくていい。過剰な関与は想像力を削ぐ要因でしかない。

ラストバトルが対AIってのも気に入らない。敵首魁を倒すわけでもなく、モヤッとした終わり方なのは当世風なのだろうか。敵エースのミハイも仰々しい割には魅力が薄い。主人公であるトリガーとの間に遺恨も因縁もないのであんまり雌雄を決してやろうという気にならない。ただただ超絶機動する厄介な敵でしかない。「黄色の13」のような哀愁がほしいところだ。

Amazonの評価などを見てると「難易度高杉」「懲罰部隊に送られるのが嫌だ」「雲が邪魔」とかあるんだが、そうかなー?と思う。

たしかに全体的に難易度は過去作に比べて上がってる感じ。でも無理ゲーじゃない。

敵がレーダーに映らなくなったり、敵味方の識別が不能になったりと、ストレスかかるギミック多めだが、それも中盤以降であり、かつて黄色の13を堕としたエースの誇りにかけて跳ね返したくなる。そもそも、なんども繰り返しプレイを前提にしているソフトでもあるから、歯ごたえや変わった趣向があったほうが楽しい。装備を充実させてステージ攻略を練っていけば、Normal難易度でS評価を取るのはそう難しくもなくなってくる。

今作ではキャンペーンをクリアしていない状態でも、一度クリアしたステージをフリーミッションで何度もプレイできてお金も貯まる。マルチに出場しただけでも大金をもらえるから装備を揃えるのはそれほど難しくない。

多分だけど、かつてプレイした04や5では作品世界でエースに成れて、無双できたハズの俺が何度も撃墜されるのはおかしい!という思い込みがあるんじゃなかろうか。実際のところは04や5でも初回プレイにおいては中盤からは何度も堕とされるし、条件未達成も結構あった。クリア後の周回プレイで装備を充実させ、戦略も練れた状態でのエース体験が強く記憶に残ってるせいで、7は難しすぎると思いこんでるのかもしれない。

「懲罰部隊」が嫌とか、エエエ?な感じ。最低野郎が集う部隊で消耗品扱いされるなんて、ボトムズみたいで面白い。いつもは支援してくれる空中管制機(TACネーム:バンドッグ)が罵ってくる(そして最後には認めてくれて励ましてくれる)とかスゲー楽しい。バンドッグ大好き。

結局の所、無線はいつものごとく割と気持ちよくおだててくれるし、ゲーム内の人間関係に縛られていないため、仲間もそんなにうざくない。勝手にドラマしといて、って感じでその分、ゲームに没頭できる。キャンペーン後半に差し掛かる頃には04と同じく「トリガー」「ストライダー1」「三本線」と呼ばれることに違和感を感じなくなってハマってしまっていた。AC5やZEROでブレイズやガルム1と呼ばれても馴染まなかったけれど、7での呼ばれ方はメビウス1のように心地良さを感じることが出来た。

ゲーム中盤から相棒になるキャラクター、カウントも頼りにはしてないが親近感をもてた。5やZEROみたいに指示しなくてもいいし、押し付けがましくもない。対等な感じ。登場した頃から中盤にかけては不真面目なやつで戦闘からさっさと離脱するし、ぐちぐちと不平を言ってたのが、何かこちらの気分を代弁してくれてるみたいで共感が持てた。ストーンヘンジ防衛戦で、アーセナルバードを弱体化させに行く際、「俺も手伝う!」って言った直後に僚機に「出しゃばんじゃねぇ!」って怒られてるのには笑った。

カウントはナガセやチョッパー、ピクシーのように最初から相棒として用意されてるわけでなく、だんだんと時間をかけて戦友になっていくのがいい感じ。

できれば最後の大空戦で懲罰部隊の管制官バンドッグにも再登場してもらいたかったなぁ。「さっさと落とせ、トリガー」「今度はお前が生還する方に賭けてるんだ」とか言ってほしかった。

 

同じくAmazonレビューでは不評が見られる、今作から導入された雲と風、稲妻だけれども、俺はゲーム内に大気を感じられるので気に入った。空を飛んでいるのだという感じをもたらしてくれる。PS5のハプティック機能で遊んでみたいものだ。

VRモードだと雲の存在感は大空を飛んでいる実感を演出してくれて、これがないのではとてもつまらないゲーム体験になったことだろう。実際、PS4版ソフトに同梱されていたAC5をプレイしてみると、ただの背景でしかないペラッペラの雲しかない空がつまんなくて、飛行している感覚が薄い。もう、雲のないACはありえないとすら感じる。

お気に入りのステージは懲罰部隊に配属された直後の「444」とストライダー隊隊長に栄転した直後の「敵主力艦隊殲滅」、その後の「ストーンヘンジ防衛」、ラスト直前の大空戦「灯台」かな。「444」はBGMもボトムズっぽくて境遇にマッチしてるのがよい。ストーリー的には実質的な第一話で空戦しか起きないのが気楽。

「敵主力艦隊殲滅」はそれまでのストレスフルな境遇から一気に開放されて、何も考えずに派手な破壊を楽しめる。LACM使えば遠間からターゲットを沈めていけ、お気楽に稼げる。

ストーンヘンジ防衛」はかつて04でぶっ潰した施設を今度は守るっていう倒錯がユニーク。目視照準でアーセナルバードを撃墜するのもアツい。

灯台」は大空戦。嘘みたいな規模でミサイル足りなくなるぐらい敵を堕としまくれる。 ここのBGMも最高。

 

あと、なんと言ってもVRモード。全周見渡せる大空で戦闘機ごっこが遊べるなんて。このためだけにPSVRを購入したと言っても過言ではない。

30年ほど前に大阪日本橋のAMZAにあったナムコのゲーセンで、Viruality 2000というVRゲームを遊んだことがある。


EXテレビ バーチャリティ2000

これも空戦ゲームで戦闘機パイロットとなり、ハリアーを飛ばして敵と戦うゲームだったが、黎明期の製品だけにヘッドトラッキングの遅延が酷い上、画面書き換え速度も遅く、まともにプレイできたものじゃなかった。それでも、周囲を見渡せるゲーム空間にいるのは衝撃的な体験だった。

30年間の技術進歩は凄まじく、家庭で手軽にVR戦闘機ごっこができるのは感無量。3ステージだけと言わず、もっと遊ばせてほしい。お約束のトンネルくぐりだってやりたいし、低空飛行でビルの間とかを抜けてみたい。VRの追加ステージコンテンツがあったら間違いなく買うぞ!

VRにつきものの酔いも軽減させるような施策がなされており、気持ち悪くなるようなことはあまりなかった。もともと俺は3D酔いしにくいので、他の人はどうかわからんが。

このためだけにAC7とPSVRを買ってもいいぐらいの価値がある。俺的にはAC7の価値の6割がVRモード。あとはオマケに近い。

 

【PS4】ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN PREMIUM EDITION

【PS4】ACE COMBAT™ 7: SKIES UNKNOWN PREMIUM EDITION

  • 発売日: 2020/11/05
  • メディア: Video Game