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タッチタイピングの習得法

キーボードでタイピングするようになったのは大学生になった頃だった、平成に入った頃。姉が勤め先から持ち帰ってきた東芝製日本語ワープロ「Rupo」を頼み込んで触らせてもらったのが最初。
昔からテレビや映画などでコンピューターを操作するシーンなどで、技術者などかキーボードをバチバチ叩くシーンに憧れを感じており、やってみたかったのだ。
姉は英語専門学校の秘書課程卒であり、そこでタイプライター講習を受けていて、タイピングはお手のものだった。姉に基本的な操作法を教わったあとは、ひたすら自得に努めた。
基本はやはりホームポジションで、そこに手をおいてから、必要なキー配置を少しずつ覚えていった。姉はローマ字変換、かなタイプの両方で高速なタイプができたが、俺はキー配置を見たときに、かな配置は無意味だと感じた。覚える配置が多すぎるし、かなで打てたからと言ってそんなに速度も変わらないのではないかと思った。なので最初からローマ字変換一辺倒だった。
キー配置の覚え方は簡単な頻出単語を指に染み込ませるところから始めた。「である」「ます」「と思う」「しかし」などをひたすら繰り返して打つのだ。最初は手元を見つつ、慣れてきたらなるだけ見ないようにして、頭で考えたら勝手に指がそこに向かうようになるまで、延々と繰り返す。
それができるようになってきたら、今度は有名な俳句をこれもひたすら打つ。「五月雨をあつめて早し最上川」「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」などを見なくても打てるようになるまで繰り返し。
当時愛読していた吉川英治三国志」もタイピングで書写したりしていた。
次はワープロで日記を書く。必ず毎日、タイピングをするように務める。頭の中でイメージしている文章構成をそのままワープロの画面に表現できるようにしようとすると、アルファベットだけでなく、記号の位置も探して覚えるようになる。
若かったおかげもあるが、ほんの一ヶ月程度でタッチタイピングを習得できてしまった。習得のコツはとにかく触り続けること。繰り返し訓練すればそんなに難しいものでもない。

というわけで、Arteusでも同じことをやってみている。長い文章を最近書くことがなくて、無理にでもタイピングをしないと、いつまで経ってもAtreusに慣れないのだ。