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STRiDA LTの感想

一週間ほどSTRiDA LTで輪行してみての感想。


良いとこ

単純にカッコイイ。
 他に類を見ない三角形のフォルム。フレーム内にブレーキワイヤを通らせることでより、形状のシンプルさが際立っている。


変形手順、機構がシンプル
 一般に折りたたみ自転車は、変形時に折りたたみ以外の工程である、サドルやハンドルが乗るポストの伸縮を伴うことが多いが、STRiDAにはそれがない。ハンドルをほんの僅か伸縮するけれども、基本、変形工程は折りたたみだけ。折りたたみ状態から展開したときにサドル位置を調整しなくて良いし、変形の工程数もかなり少ない上に、単純。ブレーキワイヤがフレーム内を通っているため、折りたたんだ際にワイヤやケーブルでゴチャつくこともない。


乗車姿勢が楽。無理なく足が伸びる。
 普通の自転車だと、上体が前傾したりして腰の部分で前に折れ曲がり、膝を曲げるのに抵抗を感じることがあるが、STRiDAの場合、上体を前に曲げる必要がないため、膝の曲げ伸ばしが楽に行える。そのためもあって、漕ぎ出しにあまり抵抗を感じない。スイスイ加速できる。


折り畳んだシルエットがコンパクト
 コンパクトさでは、Carrymeに到底かなわないけれども、細身で収納しやすいフォルムである。マンションの狭い玄関においていても邪魔にならない。


ベルトドライブなので、ズボンの裾が油で汚れたりしない。注油も要らない。
 折りたたんだ際にもチェーンに触れて手が汚れたりしないし、走りもチェーンよりスムーズに感じる。ほぼメンテナンスフリーなのもありがたい。


イマイチなとこ

それなりに重い
 折りたたみ自転車の中では軽量な部類に属するが、それでも10〜15kgぐらいにはなる。折りたたみ状態で転がせるので運搬は比較的ラクだけれど、階段など転がせないような場所では重量を感じる。


段差の衝撃があまり緩和されない
 STRiDA LTの場合、タイヤ径が16インチであり、歩道の段差などではそこそこ衝撃を感じる。スピードを出さなければそれほど気にしなくてもいいが、乗車姿勢が楽で、ついついスピードが出てしまう。


安定性に欠ける
 慣れもあるけれど、前後の車輪間隔が狭いこともあって、根本的に不安定。走り出すとそうでもなくなるが、漕ぎ出しはふらつきやすい。走行中も頭を掻こうとして片手を外すと途端にふらついてヒヤリとする。歩道などで人通りの中を抜けていくのは、あまり向いていない。


輪行袋の収納が面倒
 これはSTRiDA本体にはあまり関係がない。純正の輪行袋は袋自体に収納機能が持たせてあるのだけれど、きれいに折りたたんでしまい込むのはかなり面倒。STRiDA本体の折りたたみやすさとは全く正反対なのがムカつく。どう頑張っても2分弱掛かる。


一般的な自転車装備が付けにくい
 形状が独特なため、通常の自転車用装備を装着しにくかったりする。また、仮に装着できたとしても折りたたみを考慮しないといけないので、装着場所が限られる。折りたたむ際には外さないといけなかったり。


サドルが堅く、おしりが痛い
 小径タイヤと相まって、衝撃がお尻に来る。LT純正のサドルは堅めで、20分乗ると苦痛を感じる。


サドル位置の調整が面倒
標準のサドルではサドルキャリアが3箇所のキャップボルトで固定されてるなど、サドル高さの調節がかなり面倒。誰かに貸して試乗させるとかは難しい。


坂道に弱い
ちょっとした橋程度ならば、頑張って漕げばママチャリよりは進んでくれるけれど、変速機能を使わなければ登れないようなところは諦めたほうが良い。乗車姿勢やバランスの問題で立ち漕ぎができないので無理すると転倒する。