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職業訓練修了

昨年から受講していた職業訓練が本日修了となった。
もともとは昨年3月で失業したのを良いキッカケだと思って、旋盤とかフライスとかの金属加工をやりたくて従来の職歴とは全く異なる針路を目指そうとした。でも経験がないから少しでもタメになるような、なんかイイものないかなーということでハローワークで話を聞いてみると、職業訓練というものがあることを知って、その中にあるコースの一つである、金属加工実習を受けようとした。しかしその講座は年齢制限があって審査自体が受けられなくて、仕方ないから次善の策として訓練の中で加工実習があるもので、講座の開講期間的にすぐに通えそうなものということで、選んだのが設計製図の講座だった。
運良く選考に残れてその通知を受けたときは天にも昇る心地だった。訓練期間中は失業手当が支払われることがかなりありがたかったが、一番嬉しかったのは毎日の任務が出来たことだった。失業してから訓練を受けるまでの間はしなければならないことがなく、ダラダラし放題。それにあまえて人間が腐っていくことが本当に恐ろしかった。
毎日早起きして(社会人になってから一番早起きしてた日々だった)、きちんと通勤して、訓練を受けて課題をこなしていくという日課は本当に救いになった。毎日、自分が成長していくことを実感でき、明日の講座が楽しみでしょうがなかった。
訓練過程はどれもこれも興味深く、自分の可能性を広げていってくれるものだった。特に数学が苦手だった俺が関数電卓を使いこなして材料力学を駆使して強度計算を行えるようになれるなど、想像も出来なかった。もちろん、訓練過程の中で一番楽しかったのは六尺旋盤と汎用フライス盤を使ってアルミを削ってた加工実習だった。一ヶ月だけだったけれど、今思い起こしても楽しくて楽しくて、本当に夢の様な時間だった。
終わってみて感じることだが、同じ境遇の仲間と毎日会話ができるのって大事なことだなと思う。訓練が終わったばかりだというのに話し相手がいなくなるのが寂しくてしょうがない。
訓練期間の終わりに差し掛かると就職について皆がピリピリしだし、会話も減るし、訓練を受けて成長するよりも職を得ることのほうが大事となって、訓練の魅力はだんだんと失せていった。まぁ巣立ちとはそういうものなんだろうけど。訓練の最終課題はそれなりに歯ごたえのあるものだったが、俺の場合は針路と重なるところが少なかったためにいまいち乗りきれなかった。

最終日には修了式があって担当官から講話を拝聴した。その後、慣れ親しんだ講義室に戻って同期訓練生の皆と名残を惜しんだ。この何ヶ月間の訓練期間はほんとうに楽しかったなー。さっさと就職して訓練を活かせると良いんだが。