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StarWars episode 1 the Phantom Menace 3D

2010年のNHK-BSでのハイビジョン版スターウォーズ全話放映以来、盛り下がることを知らないスターウォーズ熱。ライトセーバーにハマり、the Force Unleashedにハマり、水分農場にもハマり、クローンウォーズもSeason3まで全話観て、たくさん改修が入ったBD版の改善された字幕に狂喜し、ライトセーバーでオフ会まで主催して、ハマり続けてるのは、おそらく3D版の劇場公開に向けての宣伝広告活動にまんまと誘導されてしまっていたからだろう。もちろん、誘導されてバンザイなんだけど。この歳になってSW話を延々やってられる仲間にやっとこ出会えたといってもいいのだ。
スターウォーズの劇場公開は可能なかぎり観に行くと決めている。1978年に1作目を劇場で見て以来、特別編や新三部作も全部劇場で観ている。やっぱ大画面と大音響で観るべき映画なんだよね。テレビじゃダメ。
本日が3D版EP1の公開日で、前日は前夜祭という位置づけで日本のあちこちで夜から公開が行われて、東京なんかは特に盛り上がった様子。参加したかったけど事情があって無理だった。せめて公開日に観ようと思い、ネットで座席予約をした。これも所用の関係でレイトショーを選択。座席はガラガラで余裕で一番いい席を取れてしまった。まあ何度もテレビでやってるし、3D化したってだけだもんな。ファンでもなけりゃ改めて観たいと思わないよ。
その旨ツイートしてたら、ぜろすぴさんとかがセーバー持ってけと煽るので、なんか良いことあるかなと思って、刀袋に入れて背負って劇場へ。ところが劇場は妙に静かで何の盛り上がりもなく、セーバーを取り出すような雰囲気でなく、取り出した所で痛い奴と見られるだけなので、ショボーンとしながら座席についた。
劇場で3Dを観るのはAvatarTRON Legacy以来。その時の経験から、コンタクトレンズを装着して行った。視力補正用の眼鏡の上に3Dグラスを掛けると非常にストレスが溜まるからだ。シアターに入場の際、渡された3Dグラスは非常に軽量で、単なる偏光フィルターらしい。あまり深く考えずにそのまま掛けていたが、途中でコンタクトを外して眼鏡に変え、その上に3Dグラスを掛けてみたら何の問題もなく視聴が出来た。あとで知ったが眼鏡にクリップするタイプの3Dグラスもあったらしい。惜しいことをした。
さて、映画本編の感想。もともと3D化を企図せずに撮影された映画を無理やり3Dにしているため、3D映画のお約束である焦点誘導が全く行われていない。おそらくそのためだろう、飛び出す方向には3D化されていない。あくまで奥行きをもたらす様に調整されている。でないと目が疲れてしまって視聴していられなかっただろう。
それもフルCG部分は充分な立体感があるけれども人物やセットなどが絡むと、どうしても弱くなる。フルCG部分は左右の映像を生成しやすいが、そうでないところは手間のかかる処理を行わなければならないからだろう。時々3Dグラスを外して確認してみたが、人物はほぼ平面で、アップの時や印象的な時のみ細部に至る3D化処理を施している様子。ジャージャーとかワトーとかバトルドロイドなどのCGキャラクターは立体感が強いのに、生身の人間には立体感が乏しく、なんか妙な感じだった。
追加・変更シーンについてはあまり確信がないが、遠近感を強調するために手前を横切るオブジェクトがところどころで挿入されていた様に思う*1。ポッドレース部分もなんか追加されてるとこがあったような。字幕やCGヨーダなどはBD版と同じ。
ポッドレースは3D化の恩恵が多少あったが、最初から3Dを企図して撮影されたAvatarラプンツェルと比べてしまうと今ひとつの感は拭えない。ライトセーバーが目の前で交錯するような構成なら迫力あったろうになー。
映画スタートの際の手前から遠くに飛び去っていく「STARWARS」のロゴは良かった。これは本来こうあるべきものだとすら思った。フルCGが増えるAOTCとROTSは3D感が強くなるだろうけどANH以降はかなり辛いかも知れない。CGで作りなおしたほうが早いんじゃないのかと心配する。
一つ驚いたのは劇場の最大サイズのスクリーンを中央の席で観たのに、HMZ-T1よりも小さく見えたことだ。そして解像度も大差無いように感じた。偏向方式の3Dは一画面に二枚の映像をミックスして映写する分、画像の解像度はどうしても落ちる。切り替え式ではコマ数が落ちる。HMZ-T1は720Pだが解像度は落ちないしコマも落ちない。そして何より3Dの自然さはどの方式も到底HMZ-T1に及ばないのだ。もし、次期モデルで1080pになってしまったら映画館に行く必要がなくなってしまうかも知れない。

*1:BD版で確認してみたがどうも気のせいだったみたい