PlaystationNetworkが復旧し、長らくご迷惑をかけたということで、しょぼいながらもゲームソフトを無料提供している。もっとマシなものを配信しろと毒づきつつ、映像配信の方はどうかと覗いてみると、すでに観たことのある「アイアンマン」「時かけ」の他に「鉄コン筋クリート」をレンタル提供してくれていたのでありがたくダウンロードして視聴。原作を読んだことはない。
緻密に書きこまれた背景はCGで作成されていて、良くこんなの作ったなという印象。声の出演は芸能人が多く起用されているが、ほとんど気にならない。というか蒼井優ウマ過ぎ。声優初挑戦とか嘘だろというレベル。
お話は虚実入り交じってるファンタジーで、こちらの身の置き所がなくて困った。まあ子どもはいつか大人になるから、いつまでも無邪気じゃ居られない、大人の世界は苦くて辛い、でも子どものうちはドロドロから離れて元気が一番ってことが話の筋なんだろう、きっと。
子どもの世界を商業という大人の理屈に組み入れようとした連中が敗北したのはファンタジーを守るためだろうが、出来ればそれを超越するバイタリティが欲しかった。大人が意図しないものから遊びを生み出していくのはもう無理なのかもしれないが。
子どもの頃、牛乳ビンのフタ集めをしていたことがあったが、駄菓子屋で袋詰めになったフタが売りだされていてゲンナリしたことがある。スーパーカー消しゴムをレースさせるのに一番いいボールペンはBoxyのボールペンだと思ってたら、それ用にバネを強化したボールペンを売りだそうとしたバカがいたのにも幻滅した。子どものお小遣いを当て込むのは駄菓子屋の粉ジュースや怪しいスパイセットとかミカン水、あるいは10円アーケードゲームぐらいにしておいて欲しかった。
