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チョコレートファイター

トニー・ジャーの「マッハ!!!!!!!!」は凄まじいアクションシーンだけが記憶に残ってて、もう一度あの刺激を、と思って同じ監督が撮った作品である本作を借りて観たのだが、残念ながらトニー・ジャーと同レベルの切れを味わうことはできなかった。
が、しかし、映画の出来はこっちのほうが数段上。筋は単純なんだけど、シチュエーションに泣ける。俺は5回ぐらい涙腺が決壊しそうになった。
アクションは弱いわけでなく、トニー・ジャーと比較しなければ凡百の映画をしのいでるレベル。ワイヤーアクションに頼っていない分、リー・リンチェイものより出来が良いかもしれない。
美しい蹴りを放ちキレの良いアクションを披露する、身体能力に優れた主演女優も大したものなのだが、なによりヤラレ役であるスタントマンたちが凄い。入院するんじゃないかってぐらい爽快にやられてくれる。こいつら絶対半端じゃないケガをしまくりのはず(実際にNG集で病院送りになってる奴が居る)。この映画はそれを辞さない彼らスタントたちも含めた製作者たちの、ものすごいアクションを客に見せてやるのだという気合に溢れてる。
俺はあまり日本映画を見てないけれど、もう、素直に彼らの作品を真面目に模倣するべきなんじゃないか。模倣に徹して同じ手段で同じものを撮って学んだほうが良いように思える。そこから再起動すべきだ。

チョコレート・ファイター [DVD]

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