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三国志 Three Kingdoms 9

劉備と決裂した呂布劉備の居城である小沛を攻めるも曹操に通じた陳珪、陳登父子に謀られて徐州を失い、下邳に落ち延びて籠城。呂布郭嘉の策により水攻めに苦しんだ末、配下に離反されて捉えられ、曹操の軍門に下り、刑場の露と消える。
陳珪、陳登父子は曹操と提携し、演義と違って劉備とはなんの関わりもない。配下に対する呂布の横暴もあまり描かれておらず、最期まで正直だが少し頭の足りない好漢のまま終わった。演義ではとっくに死んでる貂蝉はまだ生き残り、曹操へ献上される。
呂布に命乞いをされたときの劉備の台詞が陰険で面白い。

劉備 曹操殿にお願いごとがあります。呂布には三人の父がいました。丁原董卓王允。三人とも呂布の世話になりました。曹操殿には是非呂布の四人目の父親になってほしいのです」
曹操 「フフフ、呂布の父親になったものはろくな死に方をしとらんな、ワハハハハ!」

曹操陳宮の別れは非常に印象的。史実と演義を踏まえた上で若干脚色してある。一筋縄ではいかない曹操という人物を活写している。それを演じている俳優も見事だ。この演技力に釣り合う声優ということで、樋浦勉が選ばれたのだろう。
DVD9巻で第一部群雄割拠編終わり。次巻より第二部中原逐鹿編となる。