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ライトセーバー・殺陣評

ライトセーバーの殺陣はどんなものであってもカッコいい。SW本編のものでなくとも得物に特殊効果を付けてライトセーバーっぽくして、あの音を鳴らすだけで相当カッコ良くなる。
あんまりカッコイイので通勤中のお供として、映画劇中の殺陣のみ切り出したものをウォークマンに入れて視聴している。私のNW-A846はモニタサイズは小さいけれど有機ELディスプレイが付いてて、黒浮きも残像もないので良好に動画が楽しめる。
私の好きな順に殺陣を並べるとこうなる。

  1. ルーク vs ベイダー (ep5)
  2. ルーク vs ベイダー (ep6)
  3. オビワン vs モール (ep1)
  4. アナキン vs ドゥークー (ep3)

ルーク vs ベイダーはベイダー役(ep5、6のスタントシーンのみ世界レベルの元フェンサーらしい)の剣さばきに重厚感があり、かつ打突が的確。マーク・ハミルも後ろ足をぴんと伸ばし、身体全体で大きく剣を振っている点が見ていて心地よい。殺陣の組立も良く、ep5ではベイダーが最初は片手でルークを翻弄し、やがて両手持ちになってルークを追い詰めていく過程に緊張感を感じられる。
オビワン vs モールはモール役が幼い頃から中国武術を修行してたそうで、その身のこなしと得物さばきは流石と言える。しかしユアン・マクレガーは腰が引け、猫背になり、肩が上がるというど素人丸出しなので見てて興ざめしてしまう。モールへの止めの一撃も、着地と同時ではなく、着地して一拍置いてから剣を振ってるのももどかしい。力み過ぎなんだろうな。
アナキン vs ドゥークーは剣を受け流す動きとドゥークーの手首を切り離したトリックが面白いのと、ドゥークーが振りかぶった際に剣先が下がっていないのが良い(得物の柄が湾曲しているため、振りかぶったときに左手を離さないと、剣尖が下げられないのだろう)。ヘイデン・クリステンセンは運動神経が良いように思える。相手に背中を向けながらセーバーをスピンさせるのが上手。しかし振りかぶったときに剣先がおもいっきり垂れてしまっているのは難。スタントマン以外は運足と剣の動きも一致してないし。
もちろん日本の剣術をやってるわけでないし、玄人が演じてるわけでもないから、お門違いな難癖であるけれど。
全体的に新三部作の殺陣は相手を切る動きでなく、相手のセーバーに当てる動きになってしまっているのがちょっと残念。決着の付き方もあっけない感じ。シディアスに斬られたジェダイのやられ方も瞬殺過ぎて、シディアスが強いのか弱いのかよくわからない。アナキン vs オビワンの決着の付き方もなんで?とあっけにとられる。
CG版のクローン・ウォーズでも殺陣が見られるけれど、やはり実写版の方が好き。TVシリーズでも何でもいいから実写の新作が観たいなー。