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松嶋町山の未公開映画を観るTV

元々は東京ローカルだったのだが、大阪ローカルのケーブルTVのJCOMでも放送が開始されてて、毎週土曜に録画することにしている。放送順は東京ローカルと異なっててJCOM独自のチョイスになっている。
今まで「ジーザスキャンプ」と「ザカリーに捧ぐ」の前編しか見てなかったのを、「ザカリーに捧ぐ」の後編、「ステロイド合衆国」をまとめて観た。
「ザカリーに捧ぐ」は父親を殺された幼い遺児であるザカリーくんに父の素晴らしさを伝える為に、友人が撮り始めた映画なのだが、父親を殺したのがザカリーくんの実の母親で、司法の欠陥により収監されること無く、父親の両親は実の息子を殺した犯人と共同で孫を育てるハメになる、という展開に。ここまでが前編。後編では「えええっ!そんなっ!」という展開になって目が点になった。正しく「ザカリーに捧ぐ」という内容になってしまった。
ステロイド合衆国」では、アメリカのガチムチ信仰はつい最近になって作られたものであるということが明らかにされている。60〜70年代のアクション映画ではそんなガチムチ野郎はほとんど居なかった。増え始めるのは80年代になってから。レーガンの馬鹿野郎がソビエトを圧倒しようとした頃と軌を一にしている。ありとあらゆる領域でドーピングが常習化され、ある意味での人体改造をも辞さないサイボーグたちが成功者となる文化はどこか歪んでいる。
元々、柔よく剛を制すの文化で育ち、一寸法師や桃太郎のような小さな存在が巨大な敵を倒すことを吉とする文化圏に居るものからすれば、風船みたいに膨れ上がったガチムチマッチョは奇異の目で見ることこそあれども尊敬の対象にならない。