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全天周映像 HAYABUSA -Back to the Earth

大阪市立科学館プラネタリウムで全天周映像の「HAYABUSA」を見た。今思い出しても涙がこみ上げてくるぐらい感動。
小惑星探査及びそれに必要な技術開発・実証を目的として2003年5月に打ち上げられた探査機「はやぶさ」。2005年11月ごろに小惑星イトカワ」への着地・試料採集を果たすが、その直前から機器故障に苛まれ、一時は通信が途絶するなどミッション失敗が危ぶまれた。着陸の衝撃や太陽に炙られたイトカワの高熱によって電力低下や燃料漏れなど深刻なダメージを被った「はやぶさ」だが、地球からの指示により残存機能を組み合わせてイトカワの軌道を離脱、2010年6月の帰還・カプセル投下を目指して現在、地球から5188万キロメートルを航行中で、地球の重力圏を通過するであろう公転軌道に乗っている。
映画ではもの言わぬ「はやぶさ」の健気さが強調され、涙を誘う。ラストは2010年6月に予定される試料を収めたカプセルを地上に投下し大気圏突入を行うも、「はやぶさ」自身も大気圏に突入してバラバラに燃え尽きる姿が描かれ、見てると涙が止まらなくなる。暗く冷たい宇宙を独りで遙か彼方に旅をし、満身創痍となっておつかいを果たし、その挙げ句に燃え尽きるのだ。健気すぎるじゃないか。全天周映像の没入感が涙腺を刺激しているのかもしれないが。
はやぶさ」を大気圏に突入させないで軌道上に残すことはできないのかと思ったが、そのために必要な減速が行えないのでやむを得ないそうだ。ミッション計画当初からの予定らしい。

はやぶさ」リンク
JAXA(宇宙航空研究開発機構)ページ
「はやぶさ」FAQ
全天周映像 HAYABUSA -Back to the Earth