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隠し砦の三悪人

BS2の黒澤明特集を観る。痛快娯楽時代劇の決定版といえよう。「七人の侍」のようには寂寥感を残さず、「用心棒」のように血みどろでもない。「椿三十郎」ほどには登場人物が多くなく、話の筋がシンプルなのも良い。カラリとした映画だから、ああ楽しかったという気持ちが残るのみ。「七人の侍」の後、「生きものの記録」「蜘蛛巣城」「どん底」と重厚な重苦しい映画を続けて撮った反動が、この映画をカラッと明るく軽いものにしているのだろう。
なんと言っても佐藤勝のテーマ曲が良い。とても景気が良く、聞くだけで血湧き肉躍る。