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ダークナイト

稽古が中止になったので公開中の「ダークナイト」を観に行く。バットマンを劇場に観に行ったのは、ティム・バートンが撮ってジャック・ニコルソンジョーカーを演じた「バットマン」以来だと思うがあまり覚えていない。
不眠症などに伴う薬物の摂取事故で亡くなったヒース・レジャー演じるジョーカーの存在感が圧倒的。狂ってるが冴えてて卑怯極まりない、誰にも制御不能の、取引の余地もない圧倒的な悪役を見事に演じきっている。
登場人物は作中で常に「信条と生命(または存在)」の選択を迫られる。それらと選択の結果が観客側に突きつけられてもいて、かなり緊張を強いられる。迷うことが無くフリーハンドなのはジョーカーだけ。まさしくジョーカー。裁くことさえ出来ない。
主役たるバットマンの活躍にカタルシスは薄く、いずれも後味が悪い。ジョーカーに対する勝利感は一切無い。非常に高い完成度の映画なので繰り返し観たくなるが、観賞後にはズッシリと重く暗いものが残る。