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急降下爆撃

第二次大戦の名パイロット、ドイツ空軍のハンス・ウルリッヒ・ルーデルの自伝「急降下爆撃」を読む。この本はルーデルの自伝を英訳したものを昭和27年頃に和訳したもので、明らかな誤訳などが散見される(ソ連に貸与された米製戦闘機エアラコブラを「空のコブラ」と訳したりしている)。
このルーデルも同じドイツ空軍のエーリッヒ・ハルトマンと同じく撃破の世界記録保持者である。ハルトマンが戦闘機の撃墜王で、ルーデルは戦車の撃破記録保持者。戦車を519両、装甲車やトラックなどを800台以上撃破しているのだが、これは正確な記録ではない。ルーデルが撃墜されると士気が下がるのを恐れた軍幹部によって飛ぶな、と命令されていたのにコッソリと飛んで、戦車撃破に勤しんでいたため、報告されていない、あるいは人の戦果に転嫁した記録がかなりあるらしいのだ。さらに撃墜されて大けがを負っても病院を抜け出して戦闘に参加し、右足を失っても義足を付けて戦線に復帰し、えんえん出撃を続けたというとんでもない人物である。
翻訳が正しく行われていれば、もっとのめり込めただろうに。残念な本である。

急降下爆撃 (学研M文庫)

急降下爆撃 (学研M文庫)