某所で勧められていたので読んでみた。聞いた事のある内容が多かったが、いわゆる「シュレディンガーの猫」のパラドクスについて、真空中に発生・消滅する仮想粒子によって観測が至るところで行われている、すなわち自然そのものが観測主体であるので、パラドックスは起きないという考えには驚かされた。
量子力学が示す世界が摩訶不思議なモノに見えるのは、我々の認知形式・方法が未熟かつ偏っているからだろう。道業の稽古の中で言葉や論理では伝えられないものを伝えよう、受け継ごうとしている私などは言葉と論理の頼りなさばかりが感じられてしょうがないので、余計にそう思う。
宇宙を復号する―量子情報理論が解読する、宇宙という驚くべき暗号
- 作者: チャールズ・サイフェ,林大
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 単行本
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