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Anderson's Blog - since 2005

出張中の2冊

水曜日に本を2冊買い求め、今日の出張中、移動と食事の際に読み終えてしまった。一冊は「字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)」。字幕制作者のエッセイ。軽妙な文章だったのでスラスラ読めてしまった。1秒4文字という制約の中、ニュアンスを伝える苦労、それを理解してくれない観客からの非難、ニュアンスよりも商売優先で字幕をねじ曲げようとする映画会社などへのいら立ちを読むにつけ、世の中がおおらかでなくなってきているのだなぁと思う。
私も字幕にはうるさい方である。ある程度英語が聞けるので、この訳はあんまりだろうとか、うまい表現だなぁとか、貶したり唸ったりしている。最近はDVDのおかげで吹替版、字幕版、英語字幕版、コメンタリー版といろいろ楽しむ事が出来、いい字幕には喝采するし、ダメな吹き替えにはブーイングも飛ばせる。字幕は映画を楽しむ手がかりにしておけばいいと思うんだが、みんながみんな英語を聞ける訳じゃないし、元々の言語も文化も違うのだから、ジレンマはなくならないんだろう。
もう一冊は「昆虫の世界へようこそ (ちくま新書)」。昆虫の美しい写真がたくさん挿入されており、ついつい見とれてしまう。昆虫の多様さ、不可思議さ、巧妙さにはいつも感動させられる。特に擬態の完成度には生命のなんとしても生き延びようとする執念のような、凄まじさを感じる。