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元禄の武士・鸚鵡籠中記

元禄期尾張藩の武士が26年にわたって丹念にしたためた日記である、「鸚鵡籠中記」を紹介した神坂次郎の「元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))」を読んだ。武士といっても戦もない平和な時期のことであるから、とてものんびりしたもの。仕事は月に10日ほどすればよく、しかも勤務中に酒を飲むのもザラ。後は暇でしょうがないので釣りをしたり、博打をしたり、ひたすら飲んだり、と極めていい加減。何せ几帳面にしるされた日記なのに、ほとんど仕事の事が書かれていないぐらいだから推して知るべしだろう。
とはいえ、先に読んだ「切腹 日本人の責任の取り方 (光文社新書)」の話と同じように、些細な事で切腹したり、お家断絶や、不名誉とされて出奔するなど、あまりお気楽でも無かったようだ。
国家の品格だとか武士道精神だとかなんだとか武張る野暮は明治維新になってから、武士でもない連中を兵隊に仕立て上げようとした悪弊の名残であろう。武士道なんか迷惑なだけだよん。

元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))

元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世 (中公新書 (740))

切腹 日本人の責任の取り方  (光文社新書)

切腹 日本人の責任の取り方 (光文社新書)