Look on the Bright Side of Things

Anderson's Blog - since 2005

猫好き

むかしっから犬が好きでない。主人に忠実だかなんだか知らないが、何気なく住宅街を歩いている時なんかに、壁の向こうからガウ、といきなり吼えられるのがかなわん。油断してるからとはいえ、犬如きにビクッとさせられるのが癪に障る。
吼えない犬ならまだいいか、というとそうでもない。臭い舌でベロベロなめてきやがるし、尻尾を振りながら腹を見せて服従の姿勢を喜んで取る。こういうベタベタしてるところも嫌いだ。人と一緒に散歩する姿や、表情や仕草で喜びの感情を表すところは可愛げがあると思うが、犬は基本的に暑苦しくていけない。散歩も要求してくるし。
その点、猫はいい。人に飼われているくせに決して馴れ合わない。吼えることもない。自分の都合で一人勝手に遊んでいるくせに、甘えたい時だけ近寄ってくる。表情からは機嫌を伺いにくいが、犬のように感情を押しつけるようなことはしない。一緒にいて落ち着くのは猫。犬は騒がしくていけない。
できれば猫を飼いたいのだが、独り身で自分の世話もおぼつかない状況では無理だ。住まいもペット禁止だし。だからといって野良猫を可愛がるわけにもいかない。子猫などがフラフラしていたらあまりの可愛さにエサの一つでもやりたくなるが、それって近所迷惑の元だしね。
地域猫とかいう試みもあるが、野良のまま無理矢理避妊させるぐらいなら、生ゴミの管理を厳重にして自然に数を減らしてやる方が良いように思う。捨て猫は別として野に生まれた野良は最初から飢えや病気のリスクに絶えず晒される定めなのだから、飢えて道ばたに倒れようとも彼らは誰も恨むまい。
我々の住み処が、ゴミがなければ野良猫も住み着けないようなところになってしまっているのは悲しいことだが。