「旧日本軍弱小列伝」http://www.luzinde.com/というページがある。旧軍兵器のヘタレっぷりやそれを支えたアホな思想を紹介している面白いページなのだが、その中で零戦の話をしており、参考文献に坂井三郎氏のものがあったので読んでみた。
故・坂井三郎氏は旧海軍のエースパイロットの一人であり、日中戦争の頃から終戦まで戦い抜き、数多くの撃墜記録を持つ歴戦の勇士である。パイロット立場から見た零戦の特性や軍隊生活の苦楽、スマートといわれた海軍の下士官差別や硬直した体質の話など興味深かった。
読後、印象に残ったのは、空中戦のあり方として、勝つ態勢を作り上げてから当然のように勝つというようなことを述べてあったところで、これは兵法、武道の極意に通じるものがある。